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シノヘ歴⑯(芸歴2年目・10月)

さて今年も残すところ2か月。
肌寒い日々が続き、弱い風邪に悩まされ、鼻の下がカサカサになってくる今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

僕といえば雑魚小説の主人公のように、アンニュイな表情をしながら夕方にベランダでタバコをふかす日々を送っています。

早く月9ドラマの主人公のような日々を送りたいです。もしくは火25ドラマのようなほんのりHな日常に期待して胸躍らせています。

秋、、エモいね。


⑯-1.2023年 10月1週目

⑯-1-1.日常

M-1予選 再エントリーでまさかの撃沈を食らってすぐ、正直なんかもう気にしていなかった。

ただ、ライブもなかったのでこの週は完全に休養期間としてのんびりネタを書いて、のんびりネタ合わせをした。
スケジュール帳を見るとバイト以外のスケジュールが入っていないので、きっとそういうことだったんだと思う。

⑯-2-2.ブギウギ

皆さんはNHKの朝ドラを見ているだろうか?

答えはきっと否。
なぜなら皆さんはまともな社会人で朝からドラマを見ている暇などないからだ。
加えて僕のNOTEを読んでいるような人間に、NHKの受信料を支払うという脳がないのは重々承知している。そもそもTVを所有していない可能性すらある。(TVがあるなら払おうね!)

ただ! これぜひ見てほしい。おもしろいのだ。
今シーズンの朝ドラはNHK大阪制作の作品で、舞台は昭和初期の大阪にある歌劇団出身の歌手のお話。タイトルは「ブギウギ」

「なんじゃブギウギって」とお思いになるのも無理はない、めっちゃ昔に爆売れしたブルースの曲式の名称だからだ。

ただ、皆様が必ず知っているブギの曲がある。
それが『東京ブギ』、クリアアサヒのCMのあの曲だ。

この東京ブギをうたっていた笠木シヅ子氏の半生を描いた作品が当ブギウギなのだ。

作中ではUSKとなっているが、これは実在するOSK日本歌劇団という難波にある歌劇団であり、そこでのエピソードがとにかくグッとくる。

またメインキャストの橘アオイ役の人が凄くカッコいいのだが、これが実際に現役の劇団員が演じているのだ。

翼 和希さん、ホストみたいな名前だ。
(宝塚歌劇団っぽいので知らない人からするとコピー臭を感じるのだが、実は100年近い歴史があるよう。吉本の10年後輩だ)

このブギウギだが子役の方がすごく沁みる演技をしており、数々の感動映画で泣かなかった僕がうるっとしたので、皆さんであれば会社や学校を休む程に泣けると思う。

なにより1話15分という、飽き性の僕でも我慢せず見れる長さが朝ドラの良さだ!

ぜひ皆さんNHK+に会員登録し、アーカイブを見漁ってほしい。
10話前後で確実にうるっと来る回が待っている。

⑯-2.2023年 10月2週目

⑯-2-1.システム漫才への憧れ

くすぶり漫才師なら、みな1度は憧れてしまうであろうシステム漫才
僕はちょうどピンポイントでこの週にシステム漫才に憧れていた。

理由は明確で「なんかそれっぽく見えるから」だ。

この週はライブが2本。
僕はシステムっぽい、あくまで「ぽい」ネタを書いて相方に押し付けて新ネタを卸した。

結果は明瞭で「なんかこれじゃないって感じ」だ。
これに関してはなんとなく分かっていたが、りゅ~ちゃんにシステムは似合わない。
ましてや僕の脳内で面白いと思う嫌味なネタを、りゅ~ちゃんの口から吐き出すと、見事に浄化されて濁りが薄れてしまうのだ。

これは相方りゅ~ちゃんが群馬県吾妻郡という秘境で生まれ育ったために『人間空気清浄機』というスペックを備えているという訳ではなく、ただただ見た目から陽キャ集が漂いすぎて性格の悪い毒を吐くのが似合わないのだ。

もちろんそんな中途半端なシステムネタは、2ステージとも滑った。
ワードでごまかしてややウケみたいな部分もあったが、逆に言うとそこだけだった。
早くもシステムネタへの憧れをそっと心の奥にしまった。

⑯-2-2. シノヘ、観劇に行く。

10月初旬から始まった朝ドラを見ていると書いたが、どうにも調べているうちに生で見たくなってしまった。

というわけで今やっている公演を調べると福井県 越前市。
まさかこんなところで僕のサラリーマン時代の本拠地にたどり着くとは。

「雪国では生きていけない & デザイン系の専門学校に行くから」と皆に大噓をついて退社した福井にはもちろんもう帰れない。

更に調べてみると心斎橋の小劇場でも公演をやっているようで見に行くことに。

場所で言うと、御堂筋挟んで大丸の向かい当たりの地下劇場なのだが、中に入ると ”めちゃくちゃ綺麗なZAZA HOUSE"といったサイズ感と形状。

ただ違うのが、演者の華やかさ。
ZAZAにあの劇団員が出ようものなら、逆にめっちゃウケるだろう。
弱い回のUP TO YOUなら1位通過すらありえる。
それくらい現実を忘れさせてくれるパワーがあった。

今回は日本舞踊だったので想像しているタイプのやつじゃなかったが、演者3名ともカッコよくて綺麗で可愛かった。

あのレベルでもし吉本にいようもんなら、面白くなくてもTVに出れると思う。

客席には僕みたいな底辺層の人は少なく、ミドル層以上のアッパー階級気味の方々がいらっしゃった。
「私が一番お金を持っていますけども?」って顔したマダムは着物とか着てはった。

対して僕はアメカジ。
大学時代に買った、僕の 一軍 of 一軍のKENZOのデニムジャケットがナイロンパーカーくらいの軽さに感じた。恥じぃ。

小さい公演はちょっとハードルが高かったが、ぜひ大きい公演に行ってほしい。お笑い中毒の人にもなんかしら刺さると思う美しさ。

写真とってもらった✌ みんな顔が小さい。

⑯-3.2023年 10月3週目

この週は大喜利をしたりMEKKEMONがあったり、体調不良になったり、飲みに行ったりと大充実の週だった。

⑯‐3‐1.大喜利

まず大喜利だが、あらためて難しさと楽しさを実感させられた。

初めてお会いする先輩の大喜利の面白さに感動したり、僕が高校生時代に憧れていた世代の芸人の昔話をたくさん聞かせていただいたり、もうそれはそれは楽しくて大満足な日だった!!

その中でも僕が一番感動したのが、
【30人一組の芸人がM-1決勝に。ネタ終わりの審査員の一言とは?】

のお題に対する回答の

「ん~、このネタやと、、、ちょっと人数足りひんなぁ。。」だった。

つーこさんが天才過ぎて回答するたびに大笑いしてしまった。
大喜利強いってメチャクチャかっこいい。。

今まで逃げてきたが、僕も大喜利強奴を目指して精進しようと思う。

⑯-3-2.MEKKEMON

10/22 日曜日 15時からのMEKKEMONに出演だった。

数日前から、お手本のような季節風邪に襲われ、咳・痰・鼻水が止まらない状態であった。

当日はより一層ひどくて、起きた瞬間には一切声が出なくなっていた。
プロアルバイターの僕は、15時からライブなのに13時までバイトを入れていたが、さすがにバイトは電話をして休養。

あまりにも噓くさいカッサカサの声で電話をしたので、発熱はないかなど事細かに聴取されて、「あぁ俺の普段の勤務態度が、ここで出るのか」と童話のオチのような思いをさせられた。

バイトを休んで幾分かマシになった喉で直前のネタ合わせに向かう。

集合場所で合流し、僕の声を聞いたりゅ~ちゃんの一言目は非情だった。

「声キモイね笑、絶対風邪うつさないでね!」

りゅ~ちゃんじゃなかったら殴りかかっていたと思う。

そんなこんなで水分取って控えめにネタ合わせして、ZAZA IN.

珍しく出番はトップではなく、4~5番目。
当日足したクダリがあったので、直前までそわそわしながら出番。

客入り40%ほどで、あまり笑い声が聞こえないまま出番が来たので嫌だなぁと思いつつガラガラ声でネタに入る。

ずっと良い感じに気持ちよくウケて、特に大きくハズしたところもなかったのが救いだった。体調不良でも舞台は楽しい。新発見!!

あまりにも体調が悪かったので、すぐさま家に帰って寝ました。

⑯-4.2023年 10月4週目

⑯‐4-1.シェアハウスにて

今週は非常に珍しくシェアハウスで生活している。

僕の寝室はリビングだ。
先月の月記にも書いたのだが、もともと部屋はあったのだが没収されたのでリビングで寝ざるを得ないという状況にある。

彼女と片付けの概念について小揉めして家を飛び出して帰ってきたのだが、シェアハウスにはもちろんメリットとデメリットがある。

メリットは、皆が揃っている時間は非常に楽しい。
やはりユーモアに溢れる人間達なので、普段の会話から楽しませようとしてしゃべってくれる。

また、何か家事をするだけでちょっと褒めてもらえるし、ちょっと感謝される。
ご奉仕精神が強めの人間なので、感謝が返ってくるとある程度うれしい。


ただ、その裏にはえぐいデメリットがある。
それはやっぱり同居人が全員変だということだ。

おもしろいのはもちろんそうなのだが、比較的常人っぽいメンバーだがやはり芸人。根っこがおかしい。

風呂に入らないで寝る男たち、シンクに食器を置く小僧、僕の寝室であるリビングで大いびきをかく、などの別の種類のストレスに悩まされている。

各メンバーの良いところと悪いところは以下だ。

・ゆうがは料理を作ってくれるし笑顔がかわいいが、風呂に入らず、自分の部屋があるのにリビングで寝落ちする、そしてイビキがうるさい

・阪本はユーモアの塊で喋っているだけでおもろすぎるのだが、飲み歩いて朝まで帰ってこないし、風呂に入らずに寝る

・ゆうごは清潔で経理係をしてくれており、どんなボケでもツッコんでくれるが、イビキがうるさい。そして食器をシンクに置く。

どれを出してもケンカしあう凶悪なじゃんけんのような手札と共存しているのだが芸人という終わっている生物と暮らしていると思えば、許せてしまうのだ。

まぁきっと僕も何かのデメリットを抱えているとおもわれているはずだ。(急にライブ配信を始めたり、扉を開けっぱなしでトイレをしたり、気分が高揚しているときは風呂上がりに肛門を見せつけるなど)

愛情があれど人と暮らすということは非常に難しいことだ。

僕にはまだ人間としての経験値が足りない気がする。もっと修行しよう。

⑯‐4‐2.初TVオーディション

芸歴1年目のころに、映画のオーディションに行ったことはあるのだが、バラエティ番組のオーディションは初めてだった。

ざっくりというと年末年始の特番のオーディションで、大阪の吉本興業だけでも200組ほどが手見せをする。

そこから多くても2~3組程度だけが選ばれることになるとのこと。

1/100程度の確率。甘デジだ。

僕は1/319でお座り1回転を2度決めたこともあり、甘デジでいうとオスイチなんて何度でも何度でも達成している(ドリカムみたいに言うなというユーモア)

手ごたえでいうと、ぶっちゃけ分からない。
かけまくっている本ネタで一ボケ丸々飛ばしたし、特技アピールでは水を少しぶちまけた。

ただ凄く雰囲気の良いオーディションで、作家さんも笑ってくれるし楽しく終わることができた。

いい報告ができたらいいなと考えながら返事を待ちます。

10月は少し切り替えるキッカケもあり、さてエンジンをかけていくぞという気持ちになった月でした。

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