シノヘ歴⑧(NSC 2月~卒業)
写真は関係ない大好きなnext□の牡蠣パイタンラーメン。ぜひ食べて。
8‐①.2月
そう。当月は入学前からここで勝つことが1つの目標だった大ライブ。
44期の大ライブは2022年2月28日に森ノ宮のTTホールという、キャパ1000人規模のイカれたホールで開催された。
数か月続く不振をなんとか取り戻したい気持ちで1か月の調整期間。
ただ、先述した通り寒さに弱い万利休は、モチベーションも上手に保てていなかった。
涼太郎の麻雀の腕はメキメキ上達するにしたがって、漫才のネタの質はチョミチョミ低迷していった。
そんな中でも大ライブ用の新ネタを書いて、調整。
その時も今も思うが、完全に優勝する気とかはないレベルでのネタしか書けていなかった。
そんなこんなで来る大ライブ
ちなみに僕は、大ライブの前々日に、夜勤の単発派遣で行ったブックオフ江坂店の閉店に伴う什器搬出作業時に、ゴリゴリの労災を起こして右足の甲がパンっパンに腫れて骨にヒビが入ったした。全治4週間。
持ってなさすぎる、松葉杖での大ライブ。
8‐②.大ライブ
今でもハッキリと覚えているのは、意味の分からないくらいの早起きだった。
まず集合時間が森ノ宮に8時とかだった気がする。
僕は鶴橋に住んでいたので、環状線で2駅なのだが、遠方の実家から通っている子たちは本当に気が狂う思いだったと思う。
僕は幼少期から、EZH症候群(遠足前日早起き症候群)なので、当日はほぼ無眠ながら6時には目覚めて朝食を仕込んで向かえた。
大阪城公園につくと、沢山の同期芸人。
なんたって171組の出演者がいるもんだから、限界集落の方々が見たら大きなお祭りでも開かれるとでも思ったんじゃないだろうか。
楽しそうに話す人、ひときわ気合が入ったようにトガる人、びっくりするくらい大きな小道具を運んでる人など様々だったが、みんなきっとワクワクしてた。
僕は通常運転でピリピリモード。バトルライブ前にあんまヘラヘラすんな!
僕たちのコンビはA~Fと6つあるブロックのうち、Bブロックの10番目くらいだった気がする。
数日前に香盤表が出たのだが、皆がトリを除いて出順の解析にかかった。
これはどういう法則でネタ順が組まれているのだろうか。。
作家の先生が事前ネタ見せを経て香盤を組んでいるので何らかの意味はあるはずだ。
僕と涼太郎の知能指数では見出すことはできなかったのだが、同期の一人が「横に見ればわかる」という言論統制があった時代のようなイカれたアドバイスをくれた。
本当に最初何を言っているのか分からなかったが、香盤表と照らし合わせると見えてくるものがあった。
ほぉ、なるほど。
それでいくとブロック内では、ぼちぼち良い出順をいただけていた。
リハを終えて、開場。
この日ばっかりはアシスタントの先輩芸人方ももう普通に優しかった。
トップから順々に進み、いつも通りのパフォーマンスでいける芸人、いつもより下回る芸人、いつも以上に爆ハネする芸人、、楽しすぎる!!
あっという間にAブロック終了。
続くBブロック。舞台裏待機。
この頃はまだ大丈夫だったのだが、出番前10組くらいで涼太郎がソワソワしだした。
この日僕たちは新ネタで挑もうとしていたのだが、なんか分からないが飛ばしそうという理由で、ありネタに変更したいとの申し出。
まぁ出来の良くない新ネタではあったので、了承。
顔色も戻って、待つこと数組で自分たちの出番。
このステージが広い広い!!
さすがにネタが入ってこないだろうという理由で、ギブスを外して出演したのでサンパチ前まで行くのが大変だった。
這いつくばりながらセンターについて(意外と普通に歩けた)、ネタに入る。
導入部に問題はなし、ただ3つ目くらいのボケを終えたところだろうか?
涼太郎がネタを一瞬飛ばしてしまった。
この時の涼太郎の顔は映像を見返すたびに面白いのだが、あろうことかネタを飛ばしたのは自分なのに小さい舌打ちをして、次のくだりに移ったのだ。
この事件は本人よりも僕よりも、171の岸本が語りついで笑ってくれた。
そこ以降は特に問題なくネタを進めるも、この時点で決勝にはいけないなと察した。
そこからは吹っ切れていたので、シンプルに残り5時間ほどのライブを楽しんだ。
トリの軍艦の「どんだけ待たせんねん」だか「待ち時間長すぎやろ」のツカミが凄くロックでかっこよかった。
決勝進出組が発表されて、決勝戦。
優勝はご存じ、宛先プレーン(存じてない人もいるだろ)
初めてネタ見せで見たときは、たかまんの上手さ以外ホントに感じなかったのだが、この日もだが、今はちゃんとめちゃ面白い!ぜひ宛先のライブに行ってほしい。
そんなこんなで退場したのは21時前後。ほんとに疲れた1日だった。
8-③.卒業ライブ
3月に入ると、卒業ライブが控えていた。
このライブは大ライブの結果が悪すぎると出番がもらえず、ネタ時間もそれに応じた尺が与えられるライブだった。
2daysではあったものの、なんと大ライブで171組中60位ちょいという絶妙に応援も励ましもしづらい順位をとってしまったので、出番を与えられないのではと怯えていた。
ただ別にそんなこともなくて、延べ80組が出れたので、半分は出すつもりだったらしい。余計な心配すぎた。
しかしもちろんネタ尺は1分。
在学中、メッセンジャーあいはらさんの授業で培われた1分ネタはあったものの、短いからこそ綺麗さではなくインパクトのあるネタを書き上げた。
めちゃくちゃふざけたネタだったし、恥ずかしくなるようなネタだったが、思いのほかウケて楽しく終われた。
8-④.NSC東西配信番組
これが在学中の最後の仕事だったように思う。
別にアンケート回答などをしたわけでもなく、NSCの社員さんの独断でメンバーを選んでいただいた。
当企画が、様々なジャンルで東西対抗のNSC No.1を決めるというモノだった。
あろうことか、万利休は2人ともNSCの悪ふざけでイケメン部門に選出。
しかも自薦というクレイジームーブ扱いで。
こればっかりは涼太郎も僕も断ろうか迷った。
なぜなら大阪のもう一枠が文句の松ヤニ。
いや、ふざけて選べよ。やり通せよ!
ソシャゲやん。SR確定初回無料ガチャ回して、最強キャラ手に入れたからノーマルの雑魚キャラ入れて舐めプしてるやん。
こればっかりは何もうまくいく気がしなかった。
いざ収録、みんないいやつばっかりだから凄く楽しそうに収録していたが、僕は輪に入れず。
いざ自分の出番でも、喋っちゃいけない顔だけで勝負というルールをフル無視して、叫び散らかすという奇行でMCの9番街レトロさんを困らせた。
Zoomの高音カットの機能も相まって、もう何が何だか分からない状態で配信は終わった。
恥ずかしさだけ残して帰宅すると1件のライン。
カヌー(元 自由都市 大槻)が「今日はうまくいかんかったけど、俺もそういう時あるし頑張っていこうな」と。
コイツ本当にいいやつすぎる、俺から相談したとかではなく勝手に慰めてきた。本当にいいやつだし面白いし大好きすぎるが、お笑いへのモチベーションの波が激しく、お休み期間が長すぎるのだけ直してほしい。一緒にお笑いしよう。
最後がこんな仕事なのは惜しいもんだが、誰かを出そうと思って選んでもらえる人間でいれてよかったなと思った。
NSCの1年間はめちゃくちゃ楽しくてあっという間で、26歳にして青春をカムバックさせれた。
年上も年下も関係なく対等に話せて、飲みに行ったり遊んだり、凄く不思議な場所で楽しい施設です。
ぜひお笑いが大好きで、50万円をポイできる人はおすすめです。
次回以降は、芸歴1年目編。
早く現在に追いついて、週単位での日記に切り替えたいもんですわ!
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