31歳、将来への漠然とした不安がまた出てきた

友達が2人目を出産した、同僚が家を買った、あの人が昇進したらしい。
聞こえてくる周囲の状況から、また一つシーンが変わった気がした。

20代前半ぐらいの頃の私は、あんまり楽しくなかった。
なんでも好きなことをしてもいいと言われると、何をしたいのか分からなかった。
できることは大してないのに、得意なことも見つからず、とても恵まれた贅沢な悩みがずっとあった。

20代後半から、やっと自分の人生を歩いているような気がした。
社会人経験もそれなりに積んで、ほどほどに真面目で、「体力的にタフである」というのが自分の強みであることを知った。
自分に課せられた課題も、大体のことはなんとか乗り切れる気がしたし、自分の頭で考えて分からないことや到底できないことは、そもそも自分には荷が重すぎるだとあきらめることもできるようになった。
経験を重ねたことで、できることが増えていく、成長を曲りなりに感じられるような時期だった。

大きな変化があったわけではないのだけれど、ここ最近将来について漠然とした不安を感じるようになってきた。
「若さ」「体力」「伸び代」では対応できないこともこれからは増えてくるだろう。
今まで通り夜中まで飲んで仕事の話で盛り上がれる友人も減ってくるだろう。

いつか来るだろうと思っていた変化が来ることを、ああ自分は不安で怖がっているんだなと客観的に感じる。
多分、またそういう時期なのだろうと思って深く囚われないようにする。

こんな時はとりあえず動こうと思う。動きながら考えよう。