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平泉にて、時空を歩く─大佛次郎『義経の周囲』

5月22日放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第20話は、源九郎義経の最期を描く中盤のクライマックスだった。三谷幸喜の脚本がまずすばらしい。そして義経を演じた菅田将暉本当にすばらしかった。ほかの俳優陣も。

昨年の4月末から5月頭にかけて平泉に行った。2021年は「青天を衝け」にはまっていて鎌倉殿のことはまったく頭になかったので、これは偶然だ。
「トルソー 」第7号は大佛次郎特集の予定だが、彼には「鞍馬天狗」シリーズをはじめとする大衆小説群や、「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」といった大仕事がいくつもあり、自分の手におえるものではないとわたしは最初から降伏の姿勢をとっていた。大佛が「義経の周囲」という連載をしていたことを知り、平泉への旅と絡めて何かしら書けないかと苦し紛れながら画策したのだ。

義経にまつわる文章である。彼がドラマの舞台を去ったことを機に、雑誌が出るまでのあいだここに置いておきます。


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