インタラクションデザイン修士コース一年目を終えて
今日、最後の一つ残っていたモジュールのプレゼンテーションを終え、とりあえず、インタラクション修士コース一年目が終わりました。情けないことですが、正直言って、「やり切った」感があまりありません。
昨年の8月半ばにはじめた当初、私は子供と二人で国を跨いで引っ越しをして、日常生活で英語の通じない国に来たばかりでした。新しい国、新しい言語、新しい職場、新しい学校(子供の、しかも英語通じない)、そして自分は新たな大学院生、という、全てが一度に襲ってきたところでした。
1セメスター目はとにかく文献をたくさん読んで書く、というモジュールがあり「勉強する」ことに慣れるのがまず大変でした。
2セメスター目も読んだり作業をしたり、それなりに忙しいものでした。でも1セメスター目より余裕はあったとおもいます。
しかし何かやり切った感がない。学び切った感がないのは、私の学びが足りなかったからでしょう。もっとできたはずだと思います。
どのモジュールもグループで課題に当たるのですが、課題をこなすことに尽力していて学びが疎かになってしまっているという感じを受けました。一つの課題について、例えば調査して、それをダイアグラムやデザインに落として、結論や提案をだして、というプロセスが発生するわけですが、これらの作業を分業しよう、ということになるのです。また、デザイン課題も「やりやすいもの」を選ぼうとしがちでした。
最初のセメスターでCSCW(Computer Supported Cooperative Work)というモジュールでも学んだのですが、CooperationとCollaborationは違います。わたしはCollaborationを通して学びたいと思っていましたが、実際に行われたのはCooperationでした。
今回のグループワークでは、ほとんどの場合、パーツをばらばらにして担当者を決めて作業をしました。全員で全てのステップに密に関わっているわけではないので、 共通理解が形成されなかったり、はじめの方と終わりの方で辻褄があっていなかったり、つぎはぎのプレゼンテーションになりがちでした。
確かに期限までにプレゼンテーションはまとまり、それっぽくなるのですが、なんというか、物足りない。理解し切った感がない。
またデザイン系のモジュールでは、私たちのグループはみんなデザイン畑出身でどうもプロファイルがかぶっている上に、テイストが違うデザインをするので、イマイチバラバラなかんじ。しかしデザイナー同士でツッコミ合いをするのもまたなんと。しかもデザイナーばかりなので、技術的な問題やマーケティング的な視点が甘く、デザイナーの考えるふわっとした製品になりがち、という反省もあります。
次のセメスターはまた8月の半ばすぎくらいから始まるのだとすると、3ヶ月あります。3ヶ月、修士の課題に追われることがなくなります。他のことを勉強する時間ができます。
3ヶ月だらだらと無駄に過ごさないようにしよう。
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