➂設備の話

〈設備〉
・トイレ
 トイレは、ウォシュレットと便器が一体型のものだとウォシュレットが壊れただけで便器本体含め総とっかえ必要となり、非常にお金がかかる。ウォシュレットが別のタイプだと、ウォシュレットが壊れても便器はそのままウォシュレットだけ自分で変えられる。変えられるタイプだとウォシュレットの裏(便器と接している面)も掃除しやすいが、一体型が主流なので選べる型は限られる。

トイレットペーパーホルダーは沼ポイントだが、我が家はトイレについてきたふつーのやつを敢えて設置。TOTOの純正品なので、片手でペーパーを切れる。結局ホルダーの上に無骨なリモコンがつくので、ホルダーだけ拘っても……ということになった。

・キッチン
 リクシルのキッチンは使いやすそうだが、接続部が緩んでガタガタになりやすい印象。あるHMの展示会でリクシルのキッチンを触ったが、引き出しがゆるゆるだった。営業さん曰く展示品は何回も分解・組み立てしているから、とのことだったが、1日に何回も開け閉めするものが数年でゆるゆるになるのはいただけない。
 トクラスは高くておしゃれな印象。元ヤマハなので、光沢のある面材が得意で美しい。普通の人工大理石天板は薄いので乗ると割れるらしいが、トクラスのは分厚いので乗っても大丈夫!みたいな言われたはず(記憶が曖昧)でも熱に弱いのは変わりない。
 我が家はクリナップをチョイス。まず躯体がステンレスなので錆びないし、シロアリの心配なし。クリナップはとにかくシンク周りが神。アパート住まいの人なら分かるだろう、いかに汚れを溜め込むかを追求したかのような排水口を。洗いにくいゴミ受けに、その下に待ち受けるひねって外すと地獄の匂いを放つ意味の分からない排水トラップ。クリナップ(のステディア以上のランク?)なら排水カゴがステンレスオンリーで返しもなく、洗いやすい形なのでいつでもサッも洗えてストレスフリー。流レールシンクなら流水が勝手に集まってゴミを流してくれるのでシンクはいつでもキレイ。ステディア最高。洗エールレンジフードはファンが外しにくいとかで採用しなかったけど。でも採用した人の使用感は良かったらしい。気軽にファン洗えるの良いよね。
 TOTOは汚れに強いイメージ。引き出しが他と違って3段ではなく2段に分かれており、1Lの調味料も上段に収納できるのがめちゃよい。半透明の天板もとても美しい。天板の立ち上がりがないので掃除はちょっと手間かもしれない。
 キッチンハウスはおしゃれ高い。天板の大理石が本当に美しいので一見の価値あり。
 タカラスタンダードはホーロー面材が強い。値引きをあまりしないので、タカラはパッと見安いが、他社は値引きをするので、見積もりを取ると差は縮まる。商売の仕方としては真っ当だと思う。でも、キッチン面材にそこまでの強度が必要かというと……バーナーで炙らないしな……という……。でも一番安いかも。
 モデルハウスで見たクッチーナは大変美しかったです。

 最近流行りのオープンキッチンは、壁付けキッチンと比較して大変高級。見た目はとても良いが、機能が大幅に向上するものでもないので、他にお金をかけたいものがある場合は冷静に判断する必要がある箇所だと思う。見た目は間取りでカバーできるかもしれない。

 キッチンで大事なのは、天板の高さ。メーカーに寄り、5cm刻み、2.5cm刻みなど選べる幅が違う。特に洗い物をするときに腰を屈める角度でしんどさが変わるので、旦那さんにも家事をしてほしい、という人は天板の高さをよくよく話し合ったほうが良い。我が家は私一人に合わせるなら85cmだったが、夫の使いやすさも考えて90cmにした。背の低い側は厚底スリッパなどで対応可能だが、背の高い方は腰を痛める。

 我が家はキッチンの天板はステンレスを採用。最近は人工大理石天板がとても流行っているが、熱に弱いので調理後の鍋を直接置けないなど気を使うこと、白い天板は色が付いて、お手入れが必要なことなどから、気を使わなくて良いステンレスに。

・お風呂
 お風呂場は断熱欠損になりやすいので、HMによく確認。お風呂メーカー側で断熱材入れる必要がある場合あり。ただし、お風呂に断熱が入ってるかどうかはショールームの案内の女性はあんまり分かってないので、HMを通して聞いたほうが良い。ショールームの案内の人が詳しいのは、壁や床の色やシャワーヘッドの選択肢。

扉は折れ戸だとレールの溝やパッキンの掃除が大変なので、開き戸が楽。TOTOの1枚扉はパッキンも最小限で、掃除がめちゃ楽。
あと、ホッカラリ床は、柔らかいのに表面はちゃんと固くて不思議快適。

 TOTOならお風呂のドアは高さ2400mmにできる。また、通常広さ1616だが、1坪なら1717にでき、1616よりも5cm広がる。あまりショールームの案内の女性が教えてくれる所ではないので要確認。
シャワーハンドルのつける位置も指定できる。

・洗面脱衣
 脱衣所と洗面所は分けたほうが良い派。手洗いが別にあればよいが、来客が手を洗うのはキッチンよりも洗面所だろう。脱衣所は脱いだ服や、物干しが散乱する場なので、来客を脱衣所に入れずに済むように、洗面所は脱衣所以外の場所に作るとよい。

 最近流行りのただいま手洗いは、我が家は付けなかった。荷物を持って帰ってきて、一度玄関で荷物を置いて手を洗って、また荷物を持ってリビングに入るか?と考えて、荷物を一旦リビングに置きたいな、となった。
 手洗いを洗面所とは別に用意すると費用もかかるし、掃除も手間。我が家は玄関からアクセスの良い場所に洗面所を設けることにした。ただいま手洗いはスペースの問題から小さいものを入れる人が多いが、水が飛び散って周りがびちゃびちゃに汚れる、と聞いた。採用するならサイズは要検討。

 また、洗面は特に造作することが多い印象だが、我が家は敢えて一般品を入れた。最近の洗面は壁から蛇口が生えており、掃除がとても楽。陶器ではなく樹脂製のボールのものを選べは割れる心配もない。洗面で染髪するなど、樹脂製では不都合がある場合には陶器製を選ぶ必要がある。

 地味な所だが、換気システムは重要な選択肢。一般住宅としては1種換気と3種換気がある。(2種換気システムは一般住宅には使われない)
 1種換気は、給気排気共に機械換気で高価になるが、給気に熱交換(外の空気を中と同じ温度に近づけてくれる)やフィルターを設置可能なため、冷たい空気が入ってこないし、音もうるさくない。我が家は1種換気でHEPAフィルターが入ってる。
 反面、3種換気は各部屋に穴を開けて外からの空気を直接取り入れているので夏は熱く、冬は寒い空気が直接入ってくるし、音も防げない。花粉も黄砂もツーツー。
但し、1種換気は数十万高くなるしメンテナンスも必要。

ただし、1種換気のフィルターは室内に設置され、虫も溜まるので、掃除が嫌な人は要検討。1種換気フィルターは基本的に天井付けになるが、我が家は壁付けにしてもらったので、頭の上から汚れたフィルターを外さずに済む配置になった。

 最悪なのが3室換気。今のアパートで入っている換気システムで、一般住宅にはは採用されないかもしれないが、一応書いておく。
 3室(風呂、脱衣所、トイレ)を1台の換気扇で賄うので3室換気というが、要は換気力が弱い。いつまでも臭う。最悪である。絶対採用するな

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