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一緒に喜ぶ

救急外来と通常の外来の大きな違いは、「程度の差こそあれ、何かしらの辛い症状がある」ことです。

本当に緊急性があるかどうかは別として、「いま診てほしい」
という理由があります。

そして「診てほしい」理由は、「症状の緩和」と「診断」となります。

ERで確定診断にたどり着いても、症状緩和を施さない場合は患者さんの満足度が下がる場合があります。

自分は積極的に症状緩和に努めます。
「いま◯◯の症状が辛いと思いますので、症状を和らげる点滴を行いながら、原因を調べるために◯◯と◯◯の検査を行います」と伝えています。

これによって、辛い症状に対して介入してくれるということが不安の軽減に繋がり、これからの大まかな見通しを患者さん(やご家族)がたてられるためです。

ここまでは一般的だと思います。点滴など症状緩和に対する効果の評価を皆さんされると思います。
医師:「痛みはどうなりましたか?一番痛いときを10点とすると、いまは何点ですか?」
患者:「いまは、3点ぐらいになりました。だいぶ楽になりました」
医師:「わかりました。効果ありましたね」
この時に、最後

医師:「ああ、よかった😊。点滴の効果がありましたね。辛かったですよね」
と一言、症状が良くなったことを一緒に喜ぶと、ぐっと患者さんとの距離が縮みます。その後の病状説明などがスムーズになります。

意図的にやると「あざとい」ですがw、普段からこのフレーズを使っていると、本当に心の中から言えるようになります。

No evidenceです。




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