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収益化の参考になる YouTuber の視聴動向の研究

ほったらかしになっていた YouTuber ランキングを更新したじぃじです。
エントリーが結構増えてきていましたが今回もじぃじの独断と偏見で新たなチャンネルを追加しました。


最新の YouTuber ランキング

まずは 2024/05/06 現在の YouTuber ランキングをどうぞ…

2024/5/18時点でのYouTuberランキング

今回は画像から動画を作っている、いわゆる V-Tuber の中で最も成功しているチャンネル「A.I.Channel」とカップル YouTuber として最も成功している「なこなこチャンネル」を追加しました。いずれも登録者が100万人を超えている金盾をゲットしたチャンネルです。「A.I.Channel」は V-Tuber の草分け的チャンネルなので登録者数200万人超えも納得です。「なこなこチャンネル」はカップル YouTuber には珍しく(失礼)婚約まで辿り着いているカップルで、今後のハッピーエンドへの行方が気になるところです。

それから…

じぃじの好みで選んだオタク系チャンネル

偶然「Asp」なる、とんでもないチャンネルを見つけてしまいました。

これなんだかわかります?
回転する独楽なんです
超絶の板金加工技術で作られてるようです
リニアと同じ磁力を使って4時間ぐらい回り続けるとんでもなスピナーです

加工の様子や調整方法はこちらの動画から

動画を見てると個人が趣味で作ってるようですが…
これ「量産」って銘打っているけど1個作るのに相当時間がかかるのでは?

これだけぶっ飛んだ内容の映像なんですがチャンネルの登録者は4.57万人。なんか頑張って欲しいなぁ…と感心するじぃじです。

先日の論文、ちょっと読みました。

先日紹介したピュー・リサーチ・センターPew Research Center)の論文 "Many Turn to YouTube for Children’s Content, News, How-To Lessons" (多くの人がYouTubeを子ども向けコンテンツ、ニュース、ハウツー映像として利用)の後半「YouTube の推薦エンジンを使ったランダムウォークの分析」(An analysis of random walks through the YouTube recommendation engine)をちょっと読み始めています。結論部分を抜粋すると…

この分析で最も多く推奨された50本の動画の大半は音楽動画、テレビのコンペティション、子供向けコンテンツで構成されていた

このデータセットに含まれる34万本以上のユニークな推奨動画の詳細なコンテンツ分析は本研究の範囲を超えています。したがって、以下の分析は、この6週間の間に最も頻繁に推奨された50本の個別の動画に焦点を当てています。これら50本の動画の完全なリストと簡単な説明は、本報告書の付録Aに記載されています。

この分析で最も多く視聴された50本の動画のうち、大部分は特定の4つの種類のコンテンツで構成されていました。これらの動画のうち14本は、大手商業アーティストによる音楽動画で、通常はその作品を制作したアーティストのチャンネルに投稿された「公式」動画です。11本はテレビのコンペティションショーのハイライトや驚くべき瞬間を示すコンピレーション動画でした。「Top 10 Most UNFORGETTABLE Singing Auditions ALL TIME」や「UNBELIEVABLE! Top 10 Shocking Blind Auditions the Voice 2018」などのタイトルがこのジャンルの代表例です。

多くの親が子供にYouTubeの動画を見せているという実態に即して、これらの動画のかなりの割合(合計11本)は小さな子供向けのものでした。実際、このデータセットで調査期間中に最も多く推奨された単一の動画(合計615回推奨)は、「Bath Song | + More Nursery Rhymes & Kids Songs」というタイトルのアニメーションソングコンピレーションでした。

これら頻繁に推奨される子供向け動画は、YouTube上の子供向けコンテンツがより伝統的な若者向け番組とどのように異なるかを強調しています。多くの研究者が指摘しているように、YouTube上の多くの子供向けコンテンツは、単純で反復的なアニメーション動画で、控えめな制作価値と、サイトの検索機能や自動推奨システムに特化して設計されたランダムなタイトルを持っています。このトップ動画リストには、以下のような子供向け番組の例がいくつか含まれていました:

「Learn Colors with Spiderman 3D w Trucks Cars Surprise Toys Play Doh for Children」(393回推奨)
「Learn Shapes with Police Truck - Rectangle Tyres Assembly - Cartoon Animation for Children」(286回)
「Kinetic Sand Ice Cream Making Learn Fruits with Toys Kinetic Sand Videos for Kids」(230回)

トップ50の子供向け動画のうち2本は、「サプライズエッグ」と呼ばれるおもちゃ開封動画で、「GIANT Lightning McQueen Egg Surprise with 100+ Disney Cars Toys」および「HUGE EGGS Surprise Toys Challenge with Inflatable water slide」というタイトルでした。

場合によっては、これらの動画のタイトルが時間とともに変わることもあり、推奨や視聴を増やすための検索最適化の試みが示唆されます。例えば、調査期間中に最も推奨された子供向け動画の1つは「Learn Colors with Spiderman 3D w Trucks Cars Surprise Toys Play Doh for Children」というタイトルでしたが、データ収集後に「Learn Colors with Spiderman w King Kong 3D Animals Play Fun Games for Kids | Cartoon for Children」に変更されました。この変更がなぜ行われたのかは明らかではありませんが、特定の人気検索用語や推奨アルゴリズムの要素を利用しようとしていた可能性があります。

このリストにある最後の顕著なタイプの動画は、いわゆる「ライフハック」動画で、合計7本が含まれています。これらの動画のほとんどは短い同様のテーマのスニペットのコンピレーションで、人間のナレーションはほとんどありません。また、特定のチャンネルやプロデューサーが推奨システムを支配できる方法も強調されています。7本すべてが同じブランドの動画チャンネルによって作成され、投稿されました。
結局のところ、このリストの50本の動画のうち43本が上記の4つのカテゴリのいずれかに含まれます。

これらの50本の動画は、初めて推奨された時点で既に非常に人気があり、平均で4億5600万回再生されていました。48本の動画は初回推奨時に少なくとも100万回再生されており、7本は10億回以上再生されていました。同時に、トップ50の動画の1本(「Oddbods Overload|All NEW Episodes|__LIVE|Funny Cartoons For Kids by Oddbods & Friends」という子供向け動画)は、初回推奨時に3万4000回再生されていました。

しかし、初期の人気に関係なく、これらの動画は集団として推奨される度に視聴回数が大幅に増加しました(平均3850万回増加)。実際、上記の子供向け動画は、最終的に推奨された時点で約3000万回再生されていました。ただし、この分析では、これが推奨エンジン自体の自己増殖的な性質によるものか、単に人気コンテンツが時間とともにさらに人気が高まる傾向があるためかを結論付けることはできません。

Many Turn to YouTube for Children’s Content, News, How-To Lessons

この研究では YouTube の視聴者の大半は YouTube のリコメンド機能を利用して視聴動画を選んでることから、5回リコメンドを繰り返して辿り着いた動画を調べていました。リコメンドされた番組を種類ごとに分類し、ランキングを作成したところ、トップ50は音楽番組(14)TVコンペティション(11)子供向け番組(11)ライフハック(7)の4種類の番組に集まったそうです。TVコンペティションというのは、いわゆるコンテスト番組やランキング番組です。

YouTube のリコメンド機能は、おそらく動画の再生回数などに基づくアルゴリズから成り立っているとじぃじは推測してますが、その結果が特定の種類の番組に収束するというのはちょっと不思議な気がしますが…
これも YouTube の視聴者の視聴行動を要約しているのかも知れません。旧来、YouTube といえば、音楽番組が多く再生されると思われていましたが、TVコンペティションや子供向け番組の再生がそれに迫ってきているというのが論文の主張のようです。この論文は2018年に発表されたものですが、現在でもこの傾向は続いているのか?あるいは日本国内でも同じ傾向が確認できるのか?は気になりますが…

引き続き関連論文を調べる必要がありそうですねぇ。

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