ERBS現状報告レポート その244

初心者カスタムとERM関連の話をしよう。



1.初心者カスタムで見えてきた共通の課題点

先週1週間ほど作業を全中断してまで初心者カスタムの開催+参加者希望制でコーチングを行っていたのですが、その中で参加者が共通して行っていたもったいないなと思う点についての話です。

1-1.武器熟練度のロス

まず最初にエタリタを始めたてのプレイヤーが陥りやすい課題として『何故か武器熟練度が他のプレイヤーよりも負けている』というものがあります。

そもそもなぜ武器熟練度を稼がなければいけないかという点から触れていくと、武器熟練度を稼ぐ事でダメージがどんどん上がっていきます。
それは全ての実験体共通で、これを怠っていくとシンプルなダメージ量で他プレイヤーと差がついてきてしまうのです。
どちらも体力100で、与えるダメージ量に差があるなら、与えるダメージ高いほうが強いよねという話です。
割と装備に目が行きがちではありますが、昨今の調整でレア装備のパワーが落ち続けている影響も合って、シーズン7あたりから比べると武器熟練度の重要性は相対的に上がってきています。

例えば指揮官の鎧→カバナへ装備を強化すると武器熟練度込みでだいたい30のスキル増幅値が上昇するのですが、武器熟練度を2レベル上げる事でだいたいこれに追いつきます。(武器熟練度10レベル時点くらいの話)
なので単純な話1レア装備差=武器熟練度2レベル差な環境です。
そしてそれがどれくらいの差になるのかという話でいうなら、すべてのスキルのダメージが15程度上がるので雑に考えるなら15×6で90ダメージくらいの差です。
普通のスキルキャラが1スキルで与えるダメージがざっくり150~200くらいだったはずなので、1スキル良ければなんとかなるよねくらいの差な印象。
(超雑な例えなので雰囲気としてつかんでください)

話を戻して、ではなぜ武器熟練度に差がついてしまうかという事なのですが、端的に言うなら武器熟練度を稼ぐ行動ができていないだけの話です。
武器熟練度を稼ぐには、敵実験体を攻撃する野生動物を倒す事が求められますが、初心者カスタム出場者はどちらもできているとは言えない形になっていました。
実験体を攻撃することに関しては、戦闘の慣れ……”どこまで攻撃して攻撃されても大丈夫なのか”がつかめるまでは難しいので仕方無い部分だとは思いましたが、野生動物に関しては意識の改善だけでかなり変わるなと感じました。
というのも、”野生動物の位置を覚えていないから倒せていない”という問題よりも、”見えている野生動物を倒していない”の方が多かったのです。
コンソールなどで視界を確保して見えている野生動物というのは、その状況では必ず確保できるリソースという考え方ができて、逆に視界外の野生動物はいるかもしれない不安定なリソースという考え方になります。
この不安定なリソースに走っていきがちなのが初心者カスタム参加者のなかでは非常に多かったです。
なのでまずは目に見えている野生動物を全部倒して動く事を意識していく事から動いてみましょう。
それができるようになってから、野生動物の位置を覚えるなどして取りこぼしを減らしていく行動ができるようになると安定してくるはずです。


1-2.騒音ピンへの理解

ミニマップを見れているかどうかという問題もあるのですが、そこから一歩進んで見れるようになっているプレイヤーの課題として、騒音ピンに寄りすぎてしまっているという問題がありました。

騒音ピンとは、プレイヤーが製作、もしくは野生動物に攻撃または処置を行ったときにマップに表示される情報で、これをもとに敵がどこにいるのかを予測しながら動く事ができます。
騒音ピンが表示された場所には敵がいた事は確実なので、その場所に向かっていけば敵と出会える可能性があるのはそうなのですが、問題は敵と出会えなかった時のリターンの低さにあります。
先程書いた通り、騒音ピンの発生条件は製作、もしくは野生動物との戦闘です。試合中盤になれば騒音ピンの発生は基本的に野生動物との戦闘でしか起こりません。そのため騒音ピンの方に向かっていっても高確率でその場所に野生動物はいません。
こうなると騒音ピンの方へ歩いていった時間が”ただただ歩いて時間を無駄にしてしまった”という事実に変わってしまい、結果としてただのロスになります。

こういったロスを回避するためにも騒音ピンから得られる情報を上手く活用する必要があります。
例えば禁止区域に囲まれたエリアの端で騒音ピンが発生したのならそこから移動していく方向が限られるので動きを予測する事が簡単ですし、
禁止区域予定地で騒音ピンが発生したのなら時間経過でそこから出てくる事が確実なので、ハイパーループやエリアの境界線で待機していれば敵と遭遇しやすいです。
また、野生動物の位置を把握していると、敵がどうやって野生動物を倒しながら移動しているかがわかるので、次狩られる野生動物の位置を予測して待機しておくこともできます。
これらはあくまで一例ですが、騒音ピンはその位置に直行するというよりも、そこから位置を予測して動くための情報として使うのがおすすめです。

ただこれは予測であり不確定な情報を活用しているものなので、これだけしていても良いわけではありません。
これを含め、コンソールから得られる視界情報から敵の動きを目視で確認しながら動いたり、昼になるタイミングで共有される全てのプレイヤーの位置を確認することも大事です。

かなりあーだこーだ書きましたが、まずはミニマップを見ることから慣れなければいけないので、まずはそこから始めてみてください。
製作中や野生動物を攻撃した際などに見る癖をつけてみましょう。例えば製作ボタンを押して製作を開始したらミニマップを見るとか、野生動物にコンボを入れ終わったら見るとかですね。
試合時間中の7~8割は見ているくらいの意識でミニマップが見れると生存能力が跳ね上がります。


1-3.戦闘の考え方

戦闘をするタイミングについてですが、大前提として自分が強い時に戦うのが大事です。

エタリタは最初に装備ができてからは、すべてのステータスが順調に育っていくわけではなく、火力が特に成長していくゲームなので、中盤終盤の方が戦闘は短く簡単です。
逆に初期装備の段階では火力が低く、いくらか上手く駆け引きをしないと戦闘が長引いてしまう事も多く、大変です。

さらに戦闘でのリターン、武器熟練度の稼ぎに関しても低めになるので、死ぬ気の戦闘をするメリットがそこまでありません。
そのため基本は序盤に戦う理由はほとんどありません。

特に近接キャラクターを使っているプレイヤーにとってはリスクが高すぎます。
遠距離キャラクターであれば、自身の体力を削らずに相手の体力を削る事ができるので、仕掛けるだけ仕掛けてみるのはありですが、近接キャラクターは戦闘においてほぼ必ず体力を削られ自らを危険に晒すことになるので不安定です。

そんな序盤で、それでも戦闘をする、もしくはしてくる要因としては

  • 同じエリアにいる野生動物を倒されないようにするため

  • 装備を比較した時、明らかな装備差があるから

  • 終盤その実験体に勝てないけど今ならチャンスあるから

  • ただの脳みそイノシシだから

があると思います。
どんなにメリットが薄くても、結局戦いたいからという理由は最強の燃料になり得るので、戦いたくない場合はまず襲ってきそうな実験体の視界から消えましょう。
装備を作りたい、アイテムを拾いたい、野生動物を狩りたいという気持ちはわかりますが、死んでまでそれを行いたいか考えてみてください。
後で必ず普通に戦えるタイミングは作れるので、弱い時は逃げて生き残ることが大事です。


逆に装備が強くなってきたら戦えるときに戦う事が大事です。
この”装備が強くなってきたら”というのは『”日付 -1”個のレア装備』があるくらいの感覚です。
それだけの装備ができているのであれば、しっかり強くなれているので戦っても楽に勝てる可能性があります。
ただここで気をつけなければいけないのは、他の行動を捨ててまで戦わなければいけないわけではないことです。
やりがちなミスとして、目の前にいる野生動物を見逃してまで遠くの騒音ピンに駆けていくことです。この行動はあまりに博打が過ぎます。
まだ同じエリア内で騒音ピンがなって、野生動物をスルーして近づいてみるくらいならわかりますが、別エリアの騒音ピンにまで干渉していこうとするほど無駄にしていい時間はありません。
ただ無視するのももったいないので、その方向に近づきながら野生動物を狩り、戦闘が起こる可能性の高い距離感に向かっていく程度がいいのかなと思います。

後は積極的にコンソール(視界取ってくれる機械)に向かっていきましょう。
コンソール付近は敵が寄ってきやすいので、一度コンソールを起動して視界を取った状態などで周囲から騒音ピンが発生した場合、コンソール付近で待っておくと敵が向かってきてくれる可能性が高いです。
エタリタはキャラクター同士の移動速度が対した差ではないので、後を追っているだけではなかなか追いつけない事が多いです。
そのため相手が向かってきてくれる位置で待っていたり、向かったりすることによって、相手にも近づいてきてくれる状況を作り出すのが大事です。

戦闘も効率良く行えるように考えてみましょう。


1-4.まとめ

以上が共通で陥っていた課題です。
オオカミやクマが湧くタイミングでその場所に戻っていく、みたいな動きも伝えてはいましたが、そこまでしなくてもゴールドくらいまでは駆け上がれると感じているので省きました。

正直こんな事考えなくても戦闘で勝ちさえすればゴリ押しできるゲームではあるので、戦って覚えれば良いという話でもあります。
ただ僕のようにそこまで戦闘のセンスに自信が無い人は、こうして知識をつけて上回る事を考えてみるのはいかが? という選択肢の提示になればなと。

とにかく遊んでれば慣れるので遊びましょう。
AIでも一般でもコバルトでもカスタムでもフレンドとでも良いので遊んでいれば慣れます。慣れが一番大事です。

遊ばずに疑問を投げかけてもその疑問は共感できないので答えることはできません。
遊ぶ遊ばないは自由なのですから、遊ぶと自分で決めたなら遊んでみましょう。


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