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初療室:心肺停止

心肺停止の原因

6H6Tで覚える

6H
Hyper/Hypo-kalemia
(高/低カリウム血症)
Hyper/Hypo-glycemia
(高/低血糖)
Hydrogen ion
(アシドーシス)
Hypothermia
(低体温)
Hypovolemia
(循環血液量低下)
Hypoxia
(低酸素)

6T
Tablet
(薬物中毒)
Tamponade, cardiac
(心タンポナーデ)
Tension pneumothorax
(緊張性気胸)
Thrombosis, coronary
(心筋梗塞)
Thrombosis, pulmonay
(肺塞栓)
Trauma(外傷)

初療のポイント 主な検査

アルゴリズムにそってACLSを行う
並行して原因検索をおこなう

流れ的には
モニター装着、体温測定(直腸温を検討)
→心拍評価→採血
(血液ガス分析で大まかな情報が得られる)
酸塩基平行、電解質、血糖値、換気の状態
ここまでで時点で6Hのうち5項目がわかる

そのうえで
→点滴→挿管→ポータブルレントゲン、エコー
ここまではベッドサイドで進む
薬物中毒と外傷の評価以外大まかな結果が出揃う
外傷は見た目でわかるものは評価できるが、頭蓋内、体腔内はCT撮影(造影)が必要
薬物検査は尿か採血で提出

※低体温による心肺停止症例では
①30度以上へ復温が得られるまでは除細動は1回のみ行ってよい。
②薬剤は30度以上に復温するまで投与しない

家族への配慮を忘れない
→情報提供
 タイミングみて初療室に入れるように調整

使用される主な薬剤

ボスミン®
硫酸アトロピン
リドクイック®
カルチコール®(8.5% 5mL)
メイロン®(8.4%)
コンクライト-Mg®
塩酸アミオダロン

ケアの基本

心肺停止こそ、やることは決まっている
心拍再開後の治療を見越したアセスメントを!
個人的には心肺停止の原因(6H)に陥った原因検索が長いように思っている
小児の心肺停止では呼吸原性である可能性が高いので、できるだけすみやかに気道確保と 人工呼吸を開始することが重要である

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