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チーム医療は救命の鍵を握る!

第105回 必修問題
チーム医療で正しいのは?
1.国家資格を持つもので構成される
2.リーダーとなる職種を固定する
3.他施設との間で行うことはできない
4.メンバー間で情報を共有して意思決定をする
                         答え・・・4

今日は疾患から少し離れてチーム医療についての問題。

こんな問題も国家試験には出題されていたんですね!

救急ナースにも、もちろんチーム医療はすごく大切!
だけど・・難しい。

チーム医療とは?
一人の患者さんに複数(医師・看護師・薬剤師・臨床工学技士・理学療法士・検査技師・ソーシャルワーカー・・・・などなど)の医療専門職が連携して治療やケアに当たることができること。もちろんこの中には専門職のみならず患者・家族もその一員であると考える。

文字で書くと簡単そうなんですが・・
その患者さんの状況や、関わる人数が増えれば増えるほどチーム医療は難しくなってくるのです・・

ひと昔前は、、医師の指示は絶対!みたいな印象があるのですが、、(少なくとも私の就職時はその風習が残っていました)
でも今は患者さんに対して同じ目標にむかい、各スタッフが意見出し合い方針を決定する。それによって、より良い方法で患者さんに対応していくイメージ
同じ目標とは・・救急の場合は救命することが大きな目標!でもどうやって救命するのかの方針がみんながバラバラ(例えば医師は速くCT検査に行きたいのに、看護師はその方針に気づいておらず、CT室への連絡もできていない、ほかの検査を進めようとしているとか)では時間のロスに繋がり、救命できない可能性もあるのです。各専門のスタッフがの意見を提案しあい、よりよい治療を患者が受けることができるよう協力することがとっても大切!

私がした体験を少しだけ・・
数十メートルの高さから転落して重症外傷で私のいる救命救急センターに搬送されてきた若い男性。動脈損傷もあり多数骨折・・(かなりの重症でした)。救命するために、初めは救急医師・整形外科医師・麻酔科医師・看護師・各部署のスタッフが自分の専門分野を発揮した瞬間だったように今は思います。看護師の私は、医師の会話を聞きながら、今後の治療方針を予測してできるだけ早く必要な処置・治療ができるよう、医師と情報共有・相談をいつも以上に行っていました。(その時は必死だったのですが、あとから振り返ると、いつも以上にみんなで話して方針を決めていた気がするんです)看護師は患者さんの少しの変化にも気付けるよう観察を行いつつ、物品の調整(薬剤・輸血・必要な処置の物品など重症になればなるほど使用する薬剤も多いですし、輸血もかなりの量です・・)やカテーテル室・手術室などなど関係部署との調整していました。
(その後の細かい経過は今回省略しますね)
初療⇒手術⇒カテーテル治療⇒ICU と様々な部署スタッフの協力を得て、この患者さんは一命をとりとめたのです。
その後も懸命な治療とリハビリを経て、歩いてとはいかないものの、車いすで退院し、今元気に仕事をされています。

この経験は、救命ナースとしてやりがいに繋がっています。
今でも私の仕事の糧になっている患者さんの一人です。
救命は亡くなる患者さんを看る機会が、少ないとはいえません。多いくらいです・・でも、そんな現場だからこそ、こんな嬉しい報告があると救急って楽しいな!って思う瞬間でした。

ほとんどは私の体験談になってしまいましたが、チーム医療どんなものか少しイメージできましたか?
私もまだまだ『あーすれば良かった』『こーしたらもっとスムーズにできたかも』など思考錯誤することも多々あるので、これから看護師になるあなた・新人看護師のあなたも大丈夫!一緒に成長していきましょ!

では今日はこの辺で!
明日も国家試験の過去問を解いていきましょう!

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