【競馬】ケンタッキーダービー

日本では“皐月賞は最も速い馬”が、“菊花賞は最も強い馬”が、そして“日本ダービーは最も幸運に恵まれた馬”が勝つという格言があります。競馬の母国イギリスでは、ダービー馬の馬主になるには、一国の宰相になるより難しいとかつての首相、ウィンストン・チャーチルの言葉も逸話として残っているほど、ダービーというレースは格式が高く、勝つのが難しいレースと言われています。

今回日本の2頭の馬が競馬大国米国のダービーへ挑戦しました。
近年米国は海外の有力馬を自国への出走させるべく、Road to The Kentucky Derbyとして、指定レースを設けて優先的に出走させています。
日本では伏竜ステークス、UAEのUAEダービーがあり、今回その2つを勝った日本馬フォーエバーヤングとテーオーパスワードが出走しました。

日本は芝が中心のレース体系になっていますので、ダート(砂)主体の
米国ではなかなか歯が立たないという歴史があります。それが2021年に
BCディスタフをマルシュロレーヌが日本馬初の海外ダートG1勝利を収めてから変わった気がします。

今回挑んだ2頭のうち、フォーエバーヤングは特に成績が抜きんでていました。2歳G1勝利に加え、海外のサウジダービーとUAEダービーまで勝利して
5連勝でケンタッキーダービーへ挑んだのです。

結果はハナ+ハナの3着。しかし出遅れと直線で2着馬シエラレオーネの接触でだいぶ不利があった中での3着は凄すぎます。たぶんもう1回やったら勝てるぐらい運が悪かった感じがします。今回テレビの前で叫んだ競馬ファンは
多かったのでは思うほど興奮しました。

日本からも本場米国で勝負できるダート馬が出てきたのは喜ばしい限りです。近年米国や中東のダートレースに出走する馬も増え、世界での日本馬の存在感は日に日に増している気がします。芝では欧州馬、ダートでは米国馬を倒して、世界一の競馬大国になって欲しいと願ってます。


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