見出し画像

サラブレッド馬の競走成績と競走前の血液検査との相関関係②

つづきです。
血清生化学検査の項目である。
・アスパラギン酸アミノ転移酵素=AST
・クレアチニンキナーゼ=CK
・乳酸デヒドロゲナーゼ=LDH
これは筋肉損傷の際に上昇する一般的な酵素である。
また、この酵素群はギャロップ=襲歩の際に増加する事が分かった。

また、筋肉損傷時にはCKおよび、AST筋肉由来の活動が増加すると分かっている。
CKの半減期=消失する時期は非常に短いため、運動後、6時間以内に採血、血液検査を行う必要がある。

一方でASTの活動は運動後、数日上昇した。
したがって、ASTは競走馬のトレーニング時における筋肉の損傷を評価するのに、CKよりも魅力的な筋肉疲労マーカーだと考えられる。

また競走馬の調教研究では、ガンマグルタニルトランスフェラーゼ=血清GGTの値が増加し、アルカリフォスファターゼ=ALPが減少した。

次に血液学的検査のRBC. Ht(PCV), Hb(ヘモグロビン)と
生化学検査のALP, AST, GGT, CK, LDHのパラメーターと競走成績の相関関係を分析した。
つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?