見出し画像

くせ毛の話

いわゆる天然パーマ歴=年齢の私ですが
(途中人工パーマも挟む)
小さい時はとにかくこのくせ毛が嫌だった。

しっとりした日は思わぬ方向にうねり、朝のヘアアイロンも無駄になる。

トイレで眺めて、ため息。
隣の直毛の友達にうっとり。

そんなこんなで雨の日は学校に行きたくなかった思い出。
最大の難関といえば修学旅行。
もちろんヘアアイロンなんて持ち込み禁止。ドライヤーでブローなんていう器用さなんてない。
当時読んでた「ちゃお」(とかその類の少女誌だったように思う)で得た、アイロンがない時の代わりにヘアクリップにアルミホイルを巻いて、ドライヤーで温めて挟んで伸ばす!っていう方法を本気で仕入れようとしていた。
就寝時間に先生に見つからないように小声で話す恋愛話なんかより、自分の毛髪の心配で頭がいっぱいだった。
結局、なんちゃってヘアアイロンは私の強靭なくせ毛に打ち勝つことはなく、作戦は失敗に終わった。

そんな爆毛うねりの幼少期の私へ、
直毛が心底羨ましくなる瞬間はいまだにあるけれども、くせ毛もなかなか悪くないのよ。

たとえば、

  1. 人工パーマの保ちが良い。カール具合も良い。

  2. 金髪でも天パが活きるためブロンドかつカールという稀有な状況が生まれる。

  3. ゆえに外国人パーマを実現しやすく、髪型詐欺みたいなことはできる。

  4. 寝癖を誤魔化しやすい。

  5. 大きな括りで言えばYOUとおんなじ髪質であることが何よりの誇り

袖がある服が嫌い、ってたっかーい洋服も
袖バッサリしちゃうらしい。かっこよ。かわええ。

というわけで。
GW明けのどんよりした今日の天気にあてられたのか、手作りヘアアイロンのことを思い出して、なんだか面白くなってしまった。

あの頃のメッカは直毛の大地だったのにいい美容師さんに恵まれて、毛質をいかした素敵なヘアスタイルに出会えたりして、今は忘却の彼方になっているわけ。

こうやって自己破壊と再生を繰り返して人生を面白くしていくんだナァ〜。
次は何をぶち壊して直していこうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?