いままで通ってきたジャンルを語れ

最近よかったコンテンツの話をしていたら改めてどんなジャンルを通ってきたのかということを整理したくなった。誰も興味はないだろうが書きたくなったので書く。


図書室の本

情けないことに友達がいなかったので本を読むことが多かった。メインは小説。幼心に「喋るの下手だから小説で会話に慣れておこう」みたいな気持ちがあった。つらい。図書室の本全部読むとまではいかなかったが、気になるものには大体目を通しているような状態だったように思う。読むことや物語の楽しさはこの時期に理解した。義務感と楽しさと両方あった。不思議なことに書きたいとは全然思わなかった。
そのほか印象に残っているのは歴史図鑑的な一冊。たぶん小学館の歴史図鑑だと思う。セピア色の昔の写真を異様に懐かしく感じた。未だに理由が説明できないが、白黒写真が撮られたような時代になぜか心が惹かれてしまう。

マリア様がみてる

女子校を舞台にした少女小説。中学の図書室に入っていてすごく面白かった記憶がある。今はもうほとんどストーリーを覚えていないけれど、二次創作も含めてオタク的なものに触れたのはこの作品が初めてだったので記載。おかげで今でも百合は好き。

のだめカンタービレ

クラシック音楽の漫画。読んでいたのは中学生の頃。Kiss本誌を買っていたしコンサートも行ってドラマも見た。ストーリーに対してはもう記憶があやふやなのだが、この漫画のおかげでクラシックを散々聴いたので今も通奏低音のように流れている曲がある。ラフマニノフのピアノコンチェルト2番はレコードだったら擦り切れるくらい聴いた。プーランクの三重奏曲とかもすごく好きだった。

ヘタリア

国を擬人化した漫画。今となってはこの概念に対して複雑な感情があるのだが、当時は夢中だった。どれくらい夢中だったかというと親に隠れてお金を貯め新幹線で遠方の同人誌即売会に行くくらいだった。思い出深い。
この漫画のおかげで高校生の頃は世界史選択かつずっと成績がいい状態をキープできていたので、その点には本当に感謝している。ある意味人生を変えてくれたジャンル。

軍事

ヘタリアの元が軍事ネタだったためミリタリージャンルに興味が出る。帝国海軍が気になってプラモデルを作ったり色々やったがこの趣味は結局のことろあんまり身につかなかった。その後は軍事関係の本を時折読む程度で落ち着いている。今思い出したがこんな時期があったので初めての一人旅は呉と江田島だった。

ブラタモリと街歩き

1期2期くらいの都内をうろうろしていた頃の新鮮さと輝き、エンディングの後の妙なせつなさが忘れられない。こういう視点があるんだという感じで本当に新しかった。私以外にも多くの人が当てはまると思うが、街にあるものの見方を変えてくれた番組。自分で歩くのも楽しかった。

近代日本文学

小説と歴史が好きだったので近代文学は元から読んでいた。その後、史学の学生になり文献とか読むのだが読んでるだけだとなんだか遠い気がする。当時の肌感覚みたいなものがわからず、手触りやディテールを近くに感じたくて文献そっちのけで古い小説や映画に走っていた時期があった。いろいろ読んだ。今も好きな作家は川端康成、内田百閒、幸田文など。

近代建築

街歩きから古い建物に興味を持つようになった。いい空間というのはいいものなので好きになる。建築はそこにあるものがなぜそうなっているかというのがわかりやすく、そういう点が面白かった。
建物自体も文献のように読み解いていけたらずっと惹かれている過去の時代にまたひとつ近づけるのではと考えていた時期があって、建築史にものすごく興味があった。実際に建築をかじったりもしたがいろいろダメでものにできなかった。まあそういうこともあるよね。
旅行で国内いろんな地域の近代建築を見に行ったのは若い頃のよい思い出。

艦これ

艦艇を女の子に擬人化したゲーム。ブームからは少し遅れて始めて(柱島だった)、一時期は毎日ログインしていた記憶がある。今振り返るとゲーム性は最悪なのだが、出てくる女の子たちが可愛く、執務室のあの画面をよく眺めていた時期があったよなとふと。秘書艦は敷波。

ヒプノシスマイク

男性声優によるラッププロジェクト。最初に聴いたのがすべての始まりの「division all stars」。当時は設定がトンチキすぎて笑いリリックで笑いキャラクターの名前が難読すぎてゲラゲラ笑っていた。どちらかというと面白いものとして見ていたのに曲がめちゃくちゃいいので影響で日本語ラップを聴くようになってしまっている。特に理由なく離れてしまったので現在のストーリーを把握していない。麻天狼の女だった。

スタァライト

アニメ。舞台で生きる女の子たちの話。自分的にすごく好きなアニメで大好きだったがTVアニメの時点ではあくまで「好きなアニメ」だった。
劇場版で「体験」になった。「体験」したことでただ眺めていたコンテンツではなく私自身の話になった。以降なにかが「足りた」ので今までのように物語を求めなくなり、実際フィクションを本当に読まなくなった。明確に変わった。何を言ってるかわからないと思う。とりあえず見てほしい。

歌舞伎

はじめての舞台。スタァライトの「体験」から、もっと生身かつ今この瞬間のものを見たくなっていた。機会があってふらっと歌舞伎座に行ってみたら面白くて一時期通う。舞台は見ているとたまに本当によい瞬間みたいなものがあって、でも残らなくて、そこに魅力を感じる。歌舞伎の場合は古いものが現在に繋がっているのもいい。最近は遠征するお金と元気がなくあまり行けていない。

競馬

競馬とウマ娘、先に興味を持ったのはどちらかはっきり覚えていない。ウマ娘ブームで競馬人気が出た流れの中、youtubeでおすすめ表示される馬関係の動画を見ていたらいつの間にか好きになっていた。レース面白いなと思ったのはゴールドシップの皐月賞がきっかけだっだと思う。この世界もたまに劇的な瞬間があって鮮やかに映る。
競馬は見ている分には数分で終わるうえ眺めているだけでいいので、元気がなくても体調が悪かろうとも楽しめる週末のいい趣味になっている。馬券もやってみたもののギャンブルはあんまり向いていなかった。買うのは応援馬券程度にとどめている。

ウマ娘

競走馬を女の子に擬人化したゲーム。ソシャゲは結局お金をかけた者が勝つのでつまんないなと思っていて自分から手を出すつもりはなかった。とはいえ擬人化は好きなのでキャラクター造形やプレイ動画は見ていたところ、ある日あるキャラが刺さってしまい、悩んだ末にダウンロードと相成った。どのキャラの育成ストーリーも愛のあるシナリオで好き。刺さったのはミスターシービー。


雑食な人間なので色々とてんでばらばらになってしまった。趣味全般というか、いわゆるジャンルっぽくないものもあえて入れている。自分の中でのターニングポイント感を重視して書いているのでご了承いただきたい。
自分はずっと古いものに興味があったのだが、最近になって同時代的なものに興味が出てきている。そういった変化と同時に、この嗜好は変わんないよねというポイントも浮き出てきた。意外と面白い。弊害がひとつだけあって、過去の黒歴史をめちゃくちゃに思い出す。それはもう明瞭に思い出す。そこだけ乗り越えなければいけない。
きちんとしたオタクの人だとジャンルや推しキャラでもっときれいに書けると思う。他人のものが読んでみたいので、誰か気が向いたら書いてほしい。

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