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Meta Questの『アルティメット スイング ゴルフ』
5月17日に発売されたMeta Quest用VRゲーム『アルティメット スイング ゴルフ』を買って遊んでいます。PSの『みんなのGOLF』シリーズの流れを汲む…というか同じ開発会社による最新ゴルフゲーム。
本作は、Meta QuestのほかにはPCなどの機器を必要としない、スタンドアロンのシングル~4人までのオンラインマルチに対応したQuest 2、3、Pro向けタイトル。既にQuest単体向けのゲームアプリとして好評なゴルフゲームはいくつかあるようなのですが、かつてプレイステーションVRで『みんなのGOLF VR』を遊んだ自分からするとやっと「定番」が来るという感じで、楽しみにしていました。
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シングルプレイのメインモードにあたる「チャレンジ」をひとしきり遊んでみて、まず後発のVRゴルフゲームとしての完成度の高さに納得。わたしはリアルスポーツのゴルフをまったくやらないので、それとの比較ではないのですが、あくまでゲームとして隙がなく安心して楽しめる。というのは、VR空間なかでの高低差や地面の傾斜、風の向きと強さなどが把握しやすいように細かい工夫がなされていて、迷うところや、身体感覚とのギャップに違和感を覚えるところが全然ないんですね。
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コースに降り立つと、まず巨人のような視点で全体を俯瞰できるようになっていて、そのなかで自分がいまどこに立っているかを上から覗いている視点になる。次いで、傾斜があるときは薄くメッシュが表示されて、その上をボールが転がるアニメーションが補助的に表示されたり、風が吹いているときは方向を示す矢印とともに、自然に草木がたなびいたりしている。
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操作にも工夫があり、両手のコントローラーは利き手に合わせてどちらか片方しか手に持たなくてもいいようになっている。わたしのように右打ちの場合は左手にQuestの左コントローラーだけを持ち、右手を添えるようにして振る。もちろん、コントローラーすらなくハンドトラッキングで済むとなお良いのですが、さすがにまだ難しいのかな。
それでも、あれだけガチャガチャと周辺機器を用意して、しかも有線接続で遊んでいたPSVRの『みんゴルVR』のあの煩雑さに比べれば、技術の進歩に驚くばかりです。途中で休憩しても、再びヘッドセットを被ればキャリブレーションの必要さえなく、待機時間0秒で再開できるのだから!
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各チャレンジの内容はコンパクトにまとまっていて、18ホール回らずとも、基本は3ホールごとに勝敗がつくようになっている。内容に応じてクラブのセットや、キャディーとその衣装が順次アンロックされてゆくような形で進行します。男女4人いるキャディーさんにはそれぞれ多様な声とアニメーションがついていて、大いに盛り上げてくれる。国産ゲームにしてはキャディーさんの顔がなんか濃い…というのが唯一気になる点というくらい。
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マルチプレイはまだ試していないのですが、普通にパスワードでルームを作ってボイスで通話しながらわいわい回るというようなことができるようです。おもしろいのが、Quest 3/Pro向けの「MRプレイ」モード。
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本体に保存されたルームスケール情報を使って、壁の一面をぶち抜いたVR空間へ向かってティーショットを放つドラコン大会や、部屋の任意の場所にホールを作って室内パターゴルフができる。これが2Dの静止画スクリーンショットだとどうしても伝わりにくいのですが、ただそこに大画面があるような感じでもなく、現実とVRが立体的に繋がっていることがきちんと空間として感じられ、勢いよく打ったボールが「あっち側」に飛んでいく、不思議な感覚を得られます。
リアル志向よりもゲーム的な演出に特化したシム系VRゲームとして、とてもバランスよくまとまっていると思いました。ポップに見えても作りがしっかりしているから、うまくボールに当たって、思った通りに飛んでいけばちゃんと嬉しいし、またあるいはNPCとのラウンドにおいてパット勝負で競り負けるとちゃんと悔しい。Meta Quest専用ゲームも、今いろいろと出揃って、ようやく充実してきたなと思います。
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