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【お仕事】インボイス制度に対応しました

掲題の通り、EPX studioは2024年7月1日よりインボイスに対応しました。これにより個人事業主として消費税免税事業者から課税事業者になり、今後は見積書・請求書に消費税を記載するように変更するほか、登録番号の通知も行います。この措置は、実際に昨年来の複数の取引先様からのお問い合わせを受けてのもの。長らくご不便をおかけしました。

わたしの仕事の内容に関しては下記の記事に詳しく書いています。

どうなのインボイス

2023年10月1日から始まったインボイス制度ですが、当初は対応を予定していませんでした。そもそもわたしはこの制度の導入に反対で、成立・施行されるずっと前から投票や署名によって意思表示をしてきたから、むしろ積極的に「できることならずっと対応しない」予定で進めていました。

ご存じのとおり、この制度は従来消費税の免税事業者(課税売上高1,000万円以下の事業者)であった個人事業主に対して新たに税を課すばかりでなく、何の意味もない事務作業を追加で強いるもので、要するに「元々さほど儲かっていない人から更に税金と時間を奪う仕組み」です。その是非はこの記事の趣旨ではないので詳しく書きませんが、軽減税率なども含めて、知れば知るほど非効率的でまったく理不尽な仕組み!

この仕組みの特に邪悪なところは、わたしが対応しないかぎり、消費税の負担はわたしに仕事を依頼してくださる取引先のほうに向くという点です。免税事業者に対する消費税分の値下げ要求は下請法違反になるという話もありますが、免税事業者としては価格交渉以前に言外のプレッシャーを感じている。それはインボイス非対応であることを理由に仕事が減らされるんじゃないか、あるいは直接インボイス対応を打診されるならまだ良くて、実際には暗黙のうちに外注先候補から外されているんじゃないかという疑念です。

インボイス対応状況に関する問い合わせ自体は昨年から頻繁にあったのですが、特に今年に入って新しいクライアントと打ち合わせする機会が増え、いよいよ対応を迫られることになりました。明確に免税を取るか、仕事を取るかの二択になっている。実質的にこうなったら選択肢はない。

手続きと関連作業

登録の手続き自体は簡単で、e-Taxを利用して所轄の税務署に「適格請求書発行事業者の登録申請書」をオンラインで提出するだけ。しかしこのマニュアルがまたザ・お役所マニュアルという感じでひどい。低コントラストのポップ体の見出しにブラー・反射エフェクトをかけないでほしい。

申請手続|国税庁

6月4日に申請を行い、申請が通った旨通知が来たのが同24日。下半期からのほうが会計上キリがよかろうと思い、登録希望日を7月1日として提出していました。登録通知書は確定申告と同じようにe-Taxのメッセージボックスから確認できて、そこにTから始まる登録番号も記載されていました。

登録が完了したら、次は普段使っている見積書・請求書テンプレートの更新作業。大きく変えるところは消費税率ごとの小計項目の追加と消費税率の記載、そして税込み合計価格の記載。請求書に対してはもちろん登録番号も追記します。ついでに、これを機に会計ソフトを乗り換えるため、既存の帳簿をすべて(法律上は直近7年分)csvエクスポートしてバックアップを取っておきました。

最後に、取引先様への案内状の作成。特に、過去にインボイス対応について問い合わせがあったことのある企業に対しては、対応が完了したことを確実にお知らせする必要があります。各社ともすぐにご返信いただけて、ありがたい限り…。

未来へ

そういうわけで、今後もどうにかやってまいります。インボイス制度はいまも廃止を支持しています。

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