ルックバック
「これ読んで」
1年か2年前に高校生だった息子に渡された本が表題の漫画
ルックバックだった。
読んだ感想は「良いやん」「ちょっとかぶってるやん」でした。
僕が原作者である藤本タツキ氏の事を当然知っているはずもなく
いつも「これ読んで」と持ってくる彼のおすすめの漫画を手渡されるままに
読んで感想を言う、のルーティーンで誰の漫画で他にどんな作品を書いているか等の情報は無くほんとに読んだ内容の感想を言っては二言三言やり取りをして終わるという感じでした。
幼稚園の頃から絵を描いたり本を読んだりするのが好きだった彼は小学校へ行っても好きなものは変わらず何度か絵で入選なんかもしていました、そんな彼が漫画の世界に興味を持つのは当然と言えば当然で読むのも描くのも(特に描く方)どんどん深く進んで行っている感じでした。
高校生になっても彼の嗜好は変わらず大学も「美術」「マンガ」「アニメ」の勉強が出来る所へと進んでいきました。
表題の漫画「ルックバック」の映画化が決まった事を彼から聞いていましたが、また時間が有れば見に行こうかなくらいで暫くすると忘れていました。
彼の話はこの位にして表題である本題に話を戻すと、ちょうど1週間前の6月28日がルックバックの映画公開日だったようで当然彼も初日に見に行き公開特典のネームの本(漫画の下書きの様なもの‥ですか?あまり詳しくはないので)を片手に「良かったわ」「見に行ってほしいわ」との感想をのべていました。
あーそいえば言っていた映画の公開だったのね、位でしたが調べてみると京都では京都駅近くの映画館のみの上映で料金も均一1700円、割引やクーポン使用不可。
これは、もしかしたら上映期間が短くすぐに見れなくなるかもと直感し先日の休みに見に行ってきました。
内容は漫画を読んでいたので分かっていましたが、若干のオリジナル場面の追加や音楽、そして何より藤本タツキ氏の「絵を描くことで世界を変える」という思いをアニメーターたちが共感し凄い映画にしてしまったようでした。僕はそんなに漫画やアニメは詳しくないのでほぼすべてが息子である彼の受け売りですが、まずもともとのストーリーの良さ(これは僕でもわかる)に加えて絵が綺麗や例えば廊下を走るシーンでアニメで実際のカメラで撮る時の様な画角での表現・・・等々その他、分かる人には分かる技術が山盛りでかなり評価の高い作品になっていました。
自分の好きな事や得意な事を続けていく難しさや楽しさ、達成した時の喜び。
継続していく途中には色々な事があり葛藤の中からもう一度進んで行く等々、評価が高いという事よりも僕は内容の良さからもう一度映画館での鑑賞をしたいなと思える作品でした。
若い人、特に物作りに励む人やこれから目指す人にもぜひ見てもらいたいなぁと思いました。
何を感じるかは見た人それぞれだと思いますが、個人的にはここ最近のアニメ(それほど沢山の作品を見たわけでも詳しいわけでもありませんが・・)では最高の作品ではないかと思います。
(因みに上映期間が短くなるかもと思っていた僕の直感は多分外れて上映期間延長なんてワードもネット上では出ているくらいなのでかなりの人が見に行ってるのかもしれませんね。。。)
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