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青い空を見上げて「青」を感じた日

冬の空を見上げた。
両隣の高い建物に囲まれた場所から見上げた狭い空は、灰色がかった薄い青空。狭さと冷たい空気が相まって寂しくも、薄青の空が見えていることになんだか安心感を覚えた。

冬の海を眺める。
冬晴れの日の空と海の青は、スーッとしてとても爽やか。自然の寛大さと相まって、日々の細々したつまずき事なんて胡麻の一粒くらい小さく思えてくる。

あおい目のこねこ。
小学生の頃に読んだ「あおい目のこねこ」という本。白地と黒のこねこの絵の青い目が際立つ。とても綺麗な大人っぽいブルーが気に入って、いつまでも表紙を眺めていた。今でもそばに置いてある。

青は世界中で多くの人々に好まれている。「緑味を帯びた」とか「紫味を帯びた」とか「マリンブルー」「コバルトブルー」「ロイヤルブルー」とかバリエーション豊富で、ぱっと思い浮かべる青い色も人それぞれ違うのだろう。その時々の環境や気分によって、しっくりくる青が違ったりもする。
暖かい季節になると、木々の緑に囲まれるようになるけれど、向こうに見える青い空の印象も結構強いかなと感じる。
いつも身近にあり、清らかで心を穏やかに鎮めてくれる反面「ブルーな気分」というような憂鬱なイメージで使われることもあり、色の名前やイメージの由来は興味深い。

昨年12月に発表された、一般社団法人日本流行色協会の2024年の象徴色は「Hello!Blue」
協会のホームページによると
・先行きを見定める冷静さを与えてくれるような色
・時代の混沌や世の中の不平不満を浄化し、未来を明るく照らし前向きにし
 てくれる色
・すっきりとした空気を運んできてくれるような、クリーンでさわやかなブ   
 ルー
ということで選ばれた色。
今年は心の中にこの色を留めて過ごしてみようかなと考えている。

葉祥明さんの「DARK BLUE そして、光へ」という本に美しい「青の世界」が広がっている。今日は寝る前にこれを読んで一日を終えたいと思う。

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