おれとこなちゃん(14)
双子の家族
神社である。父親は神主である。
母親は四人も産んだとは思えない容貌の持ち主である。次女が大学生であることから四十代以上であると推定する。まさに美熟女《びじゅくじょ》である。長女と双子の姉(三女)のほうは母親似である。次女と双子の妹(四女)は父親に似ている。
この父親はかなり地味である。オーラなどは微塵も感じられない。貧相ですらある。しかし神職をつとめている神社はすごい。関東最古ともいわれており、徳川家康から朱印状を発行してもらい授かっている。社内には重要文化財の刀や銅鏡収蔵されている。おいそれとバカにできない。
ここからはおれの想像である。由緒正しき神社の神職の娘たち。とくに双子の姉(三女)と妹(四女)は霊力的にはタダものではない。根拠を述べる。とても可憐だからである。カワイイのである。
とにかく霊力が宿っている。双子の姉妹には特殊な力が宿っており眠らせているとおれはにらんでいる。こなちゃんが危機に瀕したときには「イヤ、ボーン!」展開もありうる。