|凡《はん》|例《れい》 根津権現裏 藤沢清造(著)
根津權現裏
藤澤淸造(著)
一、本書は一九二二年(大正十一年)、日本図書出版より刊行された『根津權現裏』を翻刻したものです。電子化に際しては、大正十一年発行のものを底本として、さらに大正十五年発行の聚芳閣文芸部版を参考にしながら、仕様上の都合により適宜編集を加えました。
二、翻刻にあたっては、漢字は旧字を残して、歴史的仮名遣いは現代仮名遣いに改めました。誤植と考えられるものは改めました。
三、本文中の米印(※)は、編者による注釈や補足を示したものです。
四、圏点の黒丸は、底本の黒ゴマ傍点箇所ならびに編者が可読性を考慮して新たに付け加えたものです。
五、底本における刊行時の削除部分、伏せ字(✕✕✕✕)部分の補足は、原則として聚芳閣文芸部版を参照して補いました。それ以外の不明箇所は、新潮社版『根津権現裏』(二〇一一)を参考にしましたが、無削除底本の文意を損なわないよう、そして、著作権法の遵守について最大限留意しています。
六、今回の電子化にあたって、ほぼ全ての漢字にふりがなを添えて、総ルビ仕様を実現しました。ただし、可読性を考慮して、漢数字の一部などにルビを付与していない場合があります。
七、ふりがな表記における促音について、より正確な音を表現するため、「つ」だけは小書きルビにしました。【例】雜誌、出發など。
八、人名や建物名や団体名などの固有名詞の読み(ふりがな)は、編者による暫定的な命名です。底本に読み方の記載が無いための措置です。ご了承ください。
九、大量のルビ(ふりがな)を付与したことによる字間や改行の乱れは、ご覧のリーディングシステムの仕様に依るものです。
十、検索性を考慮して、底本にない「章題」を加えました。