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【674回】論説「児童福祉施設における性暴力 暴力連鎖を断ち切るために」を読んだ。

「こころの科学230号 2023年7月号」
論説 「児童福祉施設における性暴力 暴力連鎖を断ち切るために」を読む。

「施設内性暴力の発生要因」「性暴力防止の取り組み」「連帯性を育むために」
3つのパートに分かれる、わずか6ページの記事。
ところが、赤ボールペンで線をひく箇所が多くなった。


性の正しい知識とは、具体的な性行為の注意点だけではない。自分は守られていい、自分を守ってもいい、自分が自分である「自立」がなければ、性の知識があっても、生かせない。

「平等」「同意」「尊重」「共生」など、自身と相手の関係、人間社会の基盤こそが性教育の土台にある。

日常的な、個人個人を尊重した関わりは、性教育につながっているのだ。
学校教育と関係している。連続している。だから、赤ボールペンでひいた部分も、多くなったわけだ。


自分にとって性教育は、どうも苦手な言葉である。どうしても避妊や妊娠、性暴力からの身の守り方などに、意識が向きがちだ。

性暴力対策の記事を見て、自分自身の存在を含めて、個人の尊重の確認の時間になった。
久しぶりに心理学の本を開いたが、子どもが隣でドラえもんのアニメを見ているのに読めてしまった。つまり、気になる分野なのは間違いない。