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About ”Table Beats”(1/3)

EPISTOPHに所属するビートメーカー Phennel Koliander、Ballhead、dhrmaが牽引する京都発のビートイベント「Table Beats」からこの年末に嬉しいニュースが!

12月13日、Jazzy Sport Kyotoからのリリースで、ビートメーカーコレクティブである「Table Beats」によるコンピレーションCDを展開することが決定。活躍中の関西を代表するビートメーカーであるPhennel Koliander、Ballhead、dhrma、Dyelo think、RACK、JohnnyKuroki。 この6人が今回のコンピレーションの為に書き下ろした最新ビートを12曲一挙収録。

コンピリリースを記念して全3回にわたる記事をEPISTROPH noteで展開!第1回として今回は「Table Beats」とは何者かを解き明かしていきます。インタビューに登場するのは、Phennel Koliander(P)、Ballhead(B)、dhrma(Ⅾ)の3人。

ーTable Beatsはどんなきっかけで始まったんですか?

P:もともとは2年前の夏にJazzy Sport Kyotoから「店内で何か一緒にイベントやらへんか」と持ちかけられたんで、DJもビートライブもいれたイベントをスタートさせ、同時にイベントの模様を個人的にゆるく配信もして。そしたら「すごくいいのでガチな感じでやりません?」とレーベルの長でもある荒田洸からの声があり、EPISTOPHがキュレーションする配信コンテンツとして正式に立ち上げようってなったのが去年の春。

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ただ、DJプレイはどうしても配信時に曲の著作権が引っかかるので非常に難しい。ならばビートライブ主体の内容にしたらエエやんて。国内でも単発の生配信番組として作ってるようなビートライブのプログラムはあるけれど、こうして継続的にやっているイベントってほぼない。

B:僕らの場合、なにか明確なビジョンがあって配信しているというよりは、あくまでも「現場に来てもらうための配信」という感じ。現場もすごくいい雰囲気でそれでだんだんと現場に来てくれる人も増えていってます。

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P:コロナになってからはお客さん入れない形で機材も本気出して仲間にも協力してもらいながら配信に重きを置くようにしてんけど、それでも熱心な若い子とかは様子見たさに来てくれたりするくらい。
D:や、結構来てくれてますねー、毎回。嬉しいっすね。

ー 名前の由来は?

P:名前はそれこそ、当時Jazzy Sport Kyotoで働いてたDaichi Yamamotoとの会話の中で決まって。「ビートライブ主体のイベントにしたいねん」ってなって、イベントタイトルどーしよかなーってGoogle検索してる時にまあギャグのような感じやねんけど、ビートって複数形にするとビーツで。ビーツっていうと野菜なんですけど、「これ、正式名称"テーブルビーツ"って言うらしい」とDaichiが言い出して。テーブルの上に機材並べてビートを鳴らしてるわけなんで、おさまりいいよねって、まあ半分ギャグ半分マジみたいなノリで決めた(笑)。

ー メンバー構成は?

P:EPISTOPH主導のコンテンツになるタイミングで”ビートメーカー”にスポットをあてたメンバーにってことになり、Dyelo thinkは昔から知ってるやつでいろんなタイプのビートを作ってたから、伸びしろを感じてたし一番最初に頭に浮かんで。

RACKはとにかくビートがB-BOY丸出しな部分に惚れて。ストレート、ど真ん中、文句なしって感じ。JohnnyKurokiは、俺らEPISTOPHのビートメーカーのビートスタイルとかぶらへん感じでひたすらドープなサウンドとスタンスにやられた。

それぞれ個性を持ってるところ、アグレッシブに活動してるところがエエなーという感じで声をかけていきました。

(詳しいメンバー解説は次回に!)

写真 10-18-20 午後8 21 57

ー 拠点となっている、Jazzy Sport Kyotoは皆さんにとってどんな場所です?

P:部室。みんなで集まってわいわいする場所。もう3年近く通っているから、ホーム感ありますね。Table Beatsにとってなくてはならない場所。ここにいることで、成長できる部分がめっちゃある。それぞれのモチベーションがクロスオーバーできる場所というか。

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この夏とかバイネームでTable BeatsのTシャツを販売しましたけど、1発目から秒殺。SupremeかTable Beatsかって感じやって(笑)。ジャジスポ からいろいろ提案してくれて、俺らも乗せ返してって有機的な相乗効果を実感してます。

B:ビートメーカーの人からしたら、ジャジスポって世界的に見ても重要なレーベルで、駆け出しの子とかは聖地巡礼的にJazzy Sport Kyotoに足を運んでくれたりします。西日本唯一の店舗なのでそれこそ全国から。つい先日も、秋にリリースしたフーディー買う為に東京から来ましたなんて強者もいた。

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D:Table Beatsは「イベントの空気が好き」って言ってもらえることが多いんですよね。演者もお客さんもくだけてて、ゆったりした空間だけどスピーカーから聴こえる音がドープなんて結構レアなんじゃないかと。会場暗くないし(笑)。なんなら出てるやつらみんな、この景観に合わせようとか1ミリも思ってないのがいいと思ってて。
P:たしかに。「俺がかけたいやつ、かけまーす」って感じやもんな。
D:それが逆におもしろい。
B:そうあるべきなんですよ、ミュージシャンて。人柄が空気を作っていくというか。本来ビートメーカーってそうあるべきだなと思ったりもする。

P:あとね、不良が1人もいない(笑)。全員ナード。カラっとしたナード。
B:ギーク。
P:奇跡的なキャラバランスのチームになっていると思う、差配が上手くいってるなーと。Jazzy Sport Kyotoのスタッフも例に漏れずな人柄の方々ばかりで輪をかけて現場は賑やかやね。この場所やからこその雰囲気がありこの場所だけの良さがちゃんとあります。

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Table Beatsとしてのリリースを、12月13日に控える彼ら。次回は、メンバーそれぞれのビートメイクの特徴などをたずねていきます。

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Table Beats / Someone’s Order
1. Test Me / Phennel Koliander (3:09)
2. Ready /JohnnyKuroki (1:22)
3. one4caroline /dhrma (3:33)
4. MindScape / Dyelo think (3:57)
5. MiNDBLoWAH / Ballhead (3:31)
6. leave me alone / RACK (3:24)
7. burnt,lie. / dhrma (3:31)
8. Ayo Banger / Phennel Koliander (1:34)
9. Copernicus / Dyelo think (3:37)
10. yeeezus / Ballhead (2:07)
11. Distract / RACK (3:01)
12. Rebuild / JohnnyKuroki (1:57)
■Label: Jazzy Sport Kyoto
■Release Date:12月13日(日) / 一般発売:12月20日(日)
※JS Kyoto、JS Shimokitazawa、Worm Tokyo&各リリパ会場にてCD or CD+限定コラボ Tセット先行発売予定。11月下旬Web&店頭先行予約受付スタート。

/SPEAKER/
Phennel Koliander
Ballhead
dhrma

/SPECIAL THANKS/
Jazzy Sport Kyoto

/EDITER, WRITER/
Momoe Hanatsumi(EPISTROPH)


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