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時間がないからやってない!?

今回は自責マインドについて考えてみたいと思います。

よく言われている話なので今更詳細は必要ないと思われるかもしれませんが、受験生にとっての自責マインドは合否を分ける重要なファクターになると思います。ということは、我々のような学習塾が果たす役割は、受験生に自責マインドを持つことを促していくことでもあるわけです。

もちろん受験生に自責マインドを持たせるから、受験結果に我々の責任はないということを言っているのではありません。自責マインドを持っていようが、持っていなかろうが、我々が入試結果に責任を持つことは大前提の話です。

さて、受験生でなくとも勉強をしない言い訳として「時間がなかった」と口にするのを聞いたことがある人がほとんどではないでしょうか。

これこそまさに、やるべきことをやらなかった理由は自分の中にあるのではなく外的要因によって妨げられたというマインドの典型でしょう。しかし、本当に時間がなかったということは稀であり、大抵はYoutubeを見ていたり、ゲームをしていたり、ただなんとなくやらなかったというだけではないでしょうか。もちろん、「時間がなかった」と言っている本人も、時間がなかったわけではないということは薄々とでも分かっているはずなのですが、口をついて出てしまうのです。実際は、自分がやりたいことや、機械的に楽にできるようなタスクはやっているのに、ちょっと面倒な塾で学習した数学の解き直しや、難度の高い学習、つまり自分が目指すゴールにとって克服していかなければならない課題と向き合うのは、どうしても腰が重くなってしまうのです。だから、他のことで時間を埋めたことによって「時間がなかった」ということにしてしまう。なかなか、腰が重くてやれなかったということを認められないということになるのです。気持ちは分かりますよね。

しかし、ここで一度、「やるべきことをやれなかったのは自分のせいである」と認めてみると次からの行動を変えやすくなるはずです。

一度、自分がサボったのでやれなかったと公言してしまうと、少しずつでもそれを解消しようと普通は思うものです。

その繰り返しで徐々にできることが増えてくるようになり、結局は自分にプラスの形で返ってくるのです。

なので、まずは何か不利な状況が起こったら、例えば、宿題をやっていない、英語のテストの成績が良くなかったなど何でも構いません、言い訳したい気持ちをグッと堪えて自分の行動や思考に非があったという前提で振り返ってみてください。それを繰り返していくことで、学習への取り組み方が大きく変わってくるのだと思います。

我々大人ができることとしては、つい詰めてしまいたくなりますが、本当はできるはずであるということを受け入れやすい言葉で促していくことが大切です。難しいですが、大人でもガン詰めされるとイヤになってしまいます。

ここが我々の腕の見せ所なのです。