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高校受験で高みを目指す!

みなさん、クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?
いよいよ2023年も終わり、1週間後には2024年の声を聞くことになります。

受験を控えた皆さんにとっては、いよいよという時期です。
今日は高校受験について少しお話しします。

高校受験は一般論として、いわゆる難関高を狙いやすい入試制度といえます。
理由は大きく二つあります。どちらも非常に論理的な理由であり、精神論ではありません。

一つは、中学受験を経て中高一貫校に通うほとんどの生徒が高校受験をしないということ。
もう一つは、数学も本格的な英語も中学から始まる科目であるということです。

まず中学受験をした層が高校受験をしないということは、非常に大きなチャンスです。例えば、早稲田や慶應の付属校を考えた場合、高校受験で目指す層の中に中高一貫校に通う生徒は含まれていません。しかし、早稲田大学、慶應大学を考えた場合、中学受験を経験した層が戻ってきます。ですので、開成中、麻布中などの首都圏の難関校の生徒だけでなく、東大寺学園、洛星、大阪星光学院などの関西の名門校の一部の生徒も受験することになります。

そのため、高校受験の早慶と大学受験の早慶では、合格するための難度が全く異なるということは理解いただけると思います。

また、例えば、数学という科目が始まるのは中1からです。
思い出してください。中1で学習する数学は、小6の終盤に学習した算数より遥かに簡単だと思わないでしょうか。そこから、3年間進んだ時の難度と、6年間進んだ時の難度はどちらが高いか明白なはずです。しかも、高校3年間で積み重ねるボリュームは単純に中学3年間で積み重ねるボリュームの2倍という訳ではなく、比較級数的に量も難度も上がっていきます。

ということは、高校受験で出題できる問題の難度は限りがあり、難しくしようにも難しくしにくいという事情があります。
英語にしても同じです。高校入試の長文問題の文章の対訳をぜひ読んでみてください。国語の内容と比べていかに内容の薄いものかが分かるはずです。

この二点から考えても、高校受験はしっかり目標を立て、正しい方向に向かって愚直に努力を積み重ねることができれば、よほどのことがない限りは、いわゆる難関校と呼ばれる学校に合格する力はつくはずです。

才能や素質が全く必要ない世界です。
それなのに、なぜ誰しも合格することができないのか?
答えは明白で、高校受験は才能や素質に依る入試ではないということを信じていないため、合格に向けた行動をしていないからです。

そうなってしまう理由の多くは大人が原因です。
学校の先生、塾の先生、そして保護者が中学生の子どもたちの可能性を潰すような発言をしているということです。

「うちの子に〇〇高校なんて無理!」
「もうちょっと現実的な志望校を考えなさい」

なんて言葉が、高い目標に向かう道を阻害しているのかもしれません。
われわれ大人が吐く言葉には本当に注意が必要なのです。