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文系の人間が考える低学年の算数脳開発(4)

ようやく「詰める力」に辿り着いた。
前回の「見える力」と共に、算数脳を構成する力だ。

詰める力

こんな能力を低学年の子どもたちが身につけることができるのか?
「詰める力」を平たく言えば「論理力」だ。
詰める力を持った子は、随分理屈っぽいイメージだなと思われるかもしれないが、ここで言う論理力はちょっと違うイメージかもしれない。

Algo Clubのメインとなるプログラムは、「アルゴゲーム」と呼ばれるカードゲームだ。

アルゴゲームのルール

0〜11の番号が書かれた「白黒」のカードがある。(合計24枚)

このゲームは4人で行う。
(場合により3人または5人で行うこともある)

4人のプレーヤーに、この白黒24枚のカードをシャッフルして配る。
(トランプのイメージです)

配る時は裏向きで配り、プレーヤーは対戦相手に持ち札を見えないように並べる

並べ方のルールは簡単だ。
左から右に、数字が小さい順に並べる。
例えば、1-3-6-7-9-10… という感じだ。

白と黒で同じ数字の場合は黒が小、白が大となる。
例えば、7(黒)-7(白) という感じ。

並べ方のルールはこれだけ。

自分の手札が相手に見えないように並べる。

そして、自分の手持ちカードと、相手の並びを鑑みて、自分以外の対戦相手の持ち札を当てていく。

当てられると、そのカードを開き、数字が書いてある表面を向ける。
外れた場合は、外したプレーヤーが1枚カードを表向ける。

相手のカードを当てる時は、自分の手持ちカードを1枚選び、そのカードをベットする感じで、「アタック白の3」とコールして、相手のカードの数字を予想する。

このようなゲームである。
「え?低学年の子どもが、こんなゲームを?」と、普通は思う。

人数調整で自分もプレーヤーになることがあるのだが、アルゴ歴2年を越えるようなプレーヤーになると、こちらも本気を出さないと負けてしまう。

これが「詰める力」の究極形に近いものではないだろうか?

自分の手持ちカード、相手の並び、既に分かっているカードなどを総合して考え、数字を当てていく。まさに論理性である。

この思考習慣が遊びの中で育まれる。
子どもたちは「勉強」している意識は全くなく、対戦ゲームをしに教室に来ている感じである。

大人も熱中!

これまでに何度か「親子アルゴ大会」を開催したことがある。
毎回、参加者はパパが多い。

そして、大抵の場合、子どもそっちのけでパパが熱中している。

親子で楽しむながら、子どもの成長を加速させられるなんて、こんなに楽しいことはないと思う。