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海外インター生のみなさん、中学受験をしよう!

2024年度、東京都内私立中学の帰国生入試実施が厳格化されました。

簡単に言うと、2月1日の解禁日前に、国内在住の帰国生条件を満たしていない受験生は受験できないというルールです。

2023年度までは12月などに実施されていた入試において、マジョリティーの受験者層は帰国生でしたが、中には国内のインターに通うようなハイレベルな英語運用能力を持つ生徒も受験できる場合がありました。

それが、基準が厳格化されたことで、帰国生条件を持たない国内インター生の2月1日前の受験ができなくなったということです。

「公平性」ということが論点になることが多かったのですが、今回は、別の側面についても考えてみたいと思います。

この帰国生入試厳格化のニュースが出た直後から、各メディアで「国内インター生への影響が…」というような記事がネット上にたくさん出るようになりました。

この厳格化の動き、発表後のニュースから分かることは、国内のインターに通いながら中学受験をする層は無視できないほどいるということなのです。

ここで、海外からの中学受験を考えてみます。
海外在住でインターに通っている場合、中学受験をするということに抵抗を持っている方は少なくないと思います。

「インターに通いながら中学受験なんて…」
「海外に来たので中学受験はあきらめて、せっかくなのでインターで…」

というように、「インターor中学受験」のような二軸対立構造になっている感覚はないでしょうか?

しかし、上記のように「国内インター生に影響が…」という記事からも分かるように、インターに通いながら中学受験を目指すことは何ら無理な選択肢でもなく、十分実施かのうなことなのです。

また、中学受験をするにせよ、英語入試のイメージが強いことも間違いありません。

「インター歴が浅いので、英語での受験はちょっと…」

確かに英語受験の軸で考えると、選択肢は少ないかもしれませんが、インター生が4科受験できないという明確な根拠は実は全くありません。

実際、エピスから今年、開成中学に合格した生徒は、アメリカの現地校経験もあるインター生です。
また、過去にも慶応普通部、海城(英語選択ではない)、駒場東邦など、英語を使わない入試で合格を勝ち取っていったインター生は数多くいます。

今回の東京都私立中帰国生入試厳格化で、インター生が中学入試に挑戦しているという、これまで注目されなかった点にスポットが当たったことは、海外でインターに通う生徒にとって「インターと中学受験は両立できる」と思える良いきっかけになったのではないかと思っています。

海外在住のインター生のみなさん、中学受験を諦める必要はまったくありません。中学受験をしよう!