ひらめき☆マンガ教室最終課題完成稿感想

まずは、一年間お疲れ様でした(以下敬称略)。

五月十三日「君が望む言葉」
 22頁の表情、色っぽくて良い。2頁の1コマ目の顔も好きだが。21頁の下のコマも、ネーム講評を踏まえてよくなっておる。
 
景山五月「こころよるやま」
 ニセ先生に抱きつくシーンの線の使い方がよく合ってるし、全体として闇の表し方も素晴らしい。ただ私はウィンナー我慢して食べてるシーンが一番気に入った。

暮介(guresuke)「親殺しの館」
 扉絵が大変効果的だ。ストーリーも母親からの自立よりも、自分と似た境遇のキラルとの新しい関係づくりに焦点が当てられすっきりした。が、母親の毒が薄まったのでカタルシスは弱まってしまったように私には見えた。私は母親とのガチ対決が見たかったのだな。

グヤグヤナンジ「新しい音」
 頁によっては白過ぎるかとも思ったが、演奏シーンはそこまではない。私には届いたよ、たぶん。グヤナンさんの友人にも届くといいな。

拝島ハイジ「おとなげ」
 最重要の18頁の仕上がりにグッときた…そして最後の方の森田の顔が大人びて見える。ちゃんと勉強したからに違いない。

飯島健太朗「松屋でごちそうさまでしたって言うのむずすぎ問題」
 定食と券売機の写真、味わいがある。コミティア合同誌版より見やすい(主人公が黒髪になってるから?)。

かいじる「もこもこせいかつ」
 こちらもコミティア合同誌より。2頁の4コマ目は、最終課題ネーム講評の話を取り入れたのかな。もこもこ感はもっとあってもいい…。

ハミ山クリニカ「こんな晴れた気持ちのいい日に宇宙の真理とか言ってくれ」
 私にも宇宙の真理を教えて欲しいのだが。それはともかく、かなこのミオだけをじっと見つめる目が好きだ。

Kubota「蔓延性フラットライナーズ」
 私には幸い(なのか)この漫画のような経験はないのだが、面白い上に勉強させてもらったような気になる。そして終始ささやんの目が据わっているようにも見える。気のせいだろうか。

鴫原一起(シギハラカズキ)「価値」
 ネームからガラッと変わった。3頁目と4頁目の主人公の落差がこの作品のツボか。確かに鴫原さんの作風には合う気がする。

碌縞ろろこ「ルナシスヲエーコ」
 首が伸びるというネタでこんなにも展開できるとは…そしてところどころ出てくる小ネタもいちいち面白い。しかし最後まで読み終わると、ルナはかわいいキャラで、シスヲこそがイケメンに見えてくる…。

土屋耕児郎「コンビニエンス」
 土屋さんの絵柄、この作品にぴったりな気がする。21頁の店長の顔とか。主人公の成長が実感できてよい。

なは菜っぱの菜「何それ!?菜っぱちゃん!」
 何か感謝されているが…こちらこそ。後輩のハイテンションがひたすら引っ張ってゆく漫画。そんなに田舎がダメか。なんだかんだで仲のよい二人、ラストの公園のシーンにほのぼのする。

タケチイチコ「空と蜘蛛」
 いっそのこと鬼もカラーにすれば…いや、それじゃあラストの頁が映えないか。読み終わって、一つの物語を辿ったのだという満足感がずっしり来た。

市庭実和「事故物件でグッモーニン」
 時系列が整理されて読みやすくなっている。登場人物紹介と今後の展開も期待が高まる。続き読みたい…。

吉田屋敷「ビームガンアンドハイパーバズーカ」
 皆藤のビーム(じゃなくてバズーカ?)発射シーンの、腹に溜めたものを一気に吐き出すかのような描写が非常に上手い。杏子の冷静さを保とうとしているのにそれができない苛立ちの描写も見事。

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