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ジェネレーションギャップ

障害者とか健常者とかは置いておいて、今日はふだんの社会人生活で起こった驚き・桃の木・山椒の木のお話。(これですでにジェネレーションが露呈している)

その日は少し残業。ようやくひと区切りついたので切り上げようと、カバンの中にスマホをしまったりしながら隣を見ると、その社員はまだパソコンとにらめっこをしていた。

隣の席は新卒入社して数年の総合職の男の子。

「まだ帰らないんですか?」と尋ねると、にこやかに微笑みながら、

「はい。ヒゲの脱毛の予約が19時なんで、それまで残ろうかな、と。」

おお、マジか。なんということか。それは公にしてよい情報なのか。私が逆に恥ずかしい気持ちになってしまうではないか。

オロオロしながら一瞬言葉に詰まってなんとか「それならまだ中途半端ですね。残ったほうがいいですね」と絞り出してみた。

そうなのか、令和はこういう時代なのか。

脱毛を堂々と宣言されるとは。

私の年代は、脱毛なんてこっそりやるもので、周りになんぞ言ったことがない。

同性にも。

それが今の時代、異性で歳の離れたおばちゃん社員にも堂々と宣言するのだと知り、あたふたしてしまった。会社帰りに脱毛しますという宣言に。

会社はふだんからあらゆる世代の方々とコミュニケーションをとるから、日々学ぶことは多くて、とても参考になるなあと思いながら帰宅の途についた。

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すると翌日、テレビでオリンピック選手がトークを繰り広げていた。

その中で渡部選手が、「バドミントンはそこまでケガはしない。ヒゲ脱毛が一番痛い」で笑いを取っていた。これにもまた、ひっくり返るくらい驚いた。

なんと、テレビでも公言するのか・・顔見知りでもない一般大衆に向けて、脱毛経験をあけっぴろげにするとは・・と目がまん丸になってしまった。

2日連続で「ヒゲ脱毛」というワードを聞けることになって、ああ令和だなあとしみじみ実感。これから先、ジェネレーションギャップに驚きながら、新たな価値観に触れてのびのびと生きていきたい。

だからといって私が職場で「お先に失礼します!じゃ、脱毛いってきまーす!」と明るく立ち去れるかというとそうではなく、恥ずかしさはそう簡単には消えるものではないと思う今日この頃である。

私はこうやって歳をとっていく。

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