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COぷち話1「特性のある子の疲れ方について」

こんにちは。支援教育コーディネーターのepiです。

夏休みが始まって約10日くらいでしょうか、お子さんも保護者のみなさんも、楽しくお過ごしでしょうか?

さて、今日は、ぜひ保護者のみなさんに知っておいてほしいことを「COぷちばなし」としてお伝えしたいと思っています!

それは、
「発達特性のある子は、同年代の子たちよりも、何倍も疲れやすいことが多い」
ということなんです。
もう、ご存知の・・というか経験上わかってます!という方も多いとは思うのですが、それはもう、想像を絶する疲れなんです。

今日は遊園地!
明日は学校!

みたいなとき。
遊園地には開園前から並んで好きな乗り物に何度も乗って。
「そんなに目一杯遊ぶと、疲れちゃうよ、そろそろ帰ろう〜」
「疲れたから学校休むとか、明日ぜったい言わないでよ〜!」
と声をかけても、
「大丈夫、大丈夫、ぜったい明日学校いくよ!」
と、閉園まで目一杯遊び尽くして。

案の定、次の日は
「学校いきたくない」。。。

あれだけ、早く帰ろうって言ったのに!!!!!
遊園地では、明日学校に行くって言ってたじゃん!!!
好きなことにだけあんなに頑張れるくせに、なんで学校には行けないのよ!!

と、言いたくなっちゃうこと、あるんじゃないでしょうか。

でも。
遊園地で言った時は、本人もきっと、そう思ってたんです。
「今日こんなに楽しくて元気いっぱいだし、明日は絶対学校いけるよ!」
本当に、そう思ってたんです。

だけど、楽しい活動だと、自分の限界を超えても活動し続けちゃう。
そして、自分の疲れに気付けない。。。

そうすると、ハンパなく疲れているので、一回寝るくらいじゃ疲れは取れないんです。
正直なところ、次の日の学校を休むくらいじゃ、疲れが取れないことも多いです。

無理やり学校に行かせても、自分の力が出せないし、疲れが抜けていないのでイライラして友達とトラブルを起こしてしまったり、ということがあるかもしれません。

「学校いきたくない」は、ただの「わがまま」ではないのです。

なので、無理に登校しなくてもいいのかな・・と個人的には思います。

学校を休ませたくないな、という場合は、

・3連休の1日目に遊びにいって、2,3日目はゆっくり休む時間にする
・お出かけは、午前中だけにして、午後はゆっくり休む

などの工夫はどうでしょう?
こだわりの特性のある子は、「途中で帰る」が難しいこともありますので、その場合はスタートを遅くして、閉園(強制的に終わりにできる)まで遊ぶ、なんていうのもよいかもしれません。

とにかく、本人の疲れ方をよく見て調整してあげられるとよいですね。

そして、お休みする場合は、せっかくなので、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を^ ^

「昨日たくさん活動し過ぎて、自分の体力の限界を越えちゃったから」(理由)
「今日は頭が痛くて」(自分の状態)
「学校に行かずに家でゆっくり休みたい」(自分の要望)

のように、自分の言葉で伝えられると、客観的に自分を見つめる練習にもなりますし、それが今後の生きる力になりますよ^ ^

そして、保護者の皆さんこそ、ほんとーーーーに疲れますよね!!

学校に行かせなきゃ。
1日休ませたら癖になるんじゃないかしら。
遊園地で疲れたから今日お休みだなんて先生に言えない。
そんなの許されないんじゃないかしら。

そんなふうな思いと、休ませてあげたい思いとの板挟み。
子どもとはまた別の悩みで、心が疲れてしまいますよね。

そんな時は、10年後、子どもと、この日のこと楽しく思い出していることを想像してみて下さい。
きっと、
「あの時、わたしの気持ちを、理解してくれて、ありがとう。遊園地、すごく楽しかったよ。」
と、きっと子どもは言うはずです。

そして、特別支援の理解ある先生なら、「疲れやすいのも特性の一つ」とわかってくれると思います。知らなかったら教えてあげてくださいね。

まだまだもうちょっと夏休み。

子どもたちにとっても、そして保護者のみなさんにとっても、ゆっくり休める夏休みになりますように・・・!

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