根底の理由〜マグノリア
ある季節がやってくると、
天に向かって一斉に花を咲かせる木々があった
わたしはそのときブルックリンのパークスロープという所に住んでいて
巨大な公園の脇に立ちならぶ、レンガのアパートの景色が
突如、あふれかえる色彩に
鮮やかな様子を見せるのに圧倒された。
そのしばらくあとで、
花の名前がマグノリアであることを知った。
それから毎年
マグノリアが咲くたびに、
季節が巡ったのだと確かに確認して
いまでもときどき近所に木蓮の木が花を咲かせるのをみて、
パークスロープの街並みの匂いに
胸をきゅっと締め付けられるおもいがする。
あるセッションの中で
「認められたかった自分」というキーワードが出た。
ほとんどの人が、「そのままの自分」でのびのび生きていくまでの
プロセスの中でぶちあたる、
「他人に、認められたい」
それをいかに捨て
「そのままの自分」でいられるかどうかは
とても重要な、幸せの鍵だ。
「他人のためではなく」
「自分の幸せ」を選択できるかどうか。
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