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おーシャンゼリゼ、(アイスクリームの話)




私は「すきなたべもの」と聞かれると

チョコレートと冷やし中華とグレープフルーツと

答えたりするのだが


3食これだけ食べてもずっと健康でいられますよと言われたら、

アイスクリームを食べ続けるかもしれないなあと

思うくらい

アイスが結構好きである。



veganとか菜食についての記事とか書いたり
将来、給食の牛乳を撤廃する活動なんかをしようと思っているのに 何だが、

アレルギーを加速させ、鼻が詰まったとしても

個人的にアイスは美味しいものである。



日本に住んで大いなるがっかりポイントといえば、

アイスクリームの種類が少ない上にサイズが小さい上に
美味しいものが実に限られていることである。


アメリカのアイス売り場はこんな感じ

だいたい通常のサイズは1 pint (パイント、473ml)
6ドルくらいかな。

アーモンドミルク、ライスミルク、ソイミルクのアイスも
種類が豊富だから

わたしのような、

乳製品はとりたくないけど I LOVE Ice Cream and peanut butter
みたいな

不健康な健康オタクにとってはまさに天国なのである。



わたしはアメリカに住んでいたとき

だいたい悲しくて寂しくて苦しかったので、


何か悲しいことがあって自分を慰めたいときも

何か嬉しいことがあって幸せに浸りたい時も

スーパーで必ず一個、食べたことのない新しいフレーバーを買って帰った。




ニューヨークで日本人の恋人がいたとき

毎食後にアイスを空けて、あーだのこーだの言いながら

ふたりで一個の(といっても大きい)ハーゲンダッツを食べる時間が大好きであった。


それはご褒美であり、慰めであり

毎日食べていたとしても
「日常」とは

なぜか、いつでも少し離れたところにあったのだ。



日本にもあるサーティーワンの、

アメリカ本社、バスキンロビンスで
バケツのような(1 quart 約1リットル)
アイスを2個買って(2個買うと値引きされる)冷凍庫に常備してあったり

自分でもアイスクリームメーカーで

好きなアイスクリームをせっせと作って食べていた。(最初の写真)




結婚した時のアメリカ人のだんなさんは

アイスには目もくれずプーアル茶ばっかり飲んでいたから、

わたしは自分が管理していた
家の冷蔵庫と冷凍庫の中の一角に

半分くらいのアイスのコーナーを設け

ひとりで夜な夜なそれを楽しみ


旦那さんが一度だけ、嘘をついて
12時をまわっても帰ってこなかった夜

アムステルダム通りのApple Tree という

家から一番近かった小さなグロッサリーストア(スーパーより小さな食料品店)で

泣きながら


ハーゲンダッツを2個、買って帰ったりした。


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