Early Summer '09 - '17
2017 追記
ニューヨークに渡ったのが10年前くらいだとおもう。
料理の仕事をしながら、
いろいろなヒーリングやセラピーを渡り歩いた。
そもそも、
わたしが料理の道に足を突っ込んだ理由は
苦しくて苦しくて苦しくて、
不幸で、苦しくて、不幸で、
息絶え絶えだった暗黒時代に
藁にもすがる思いでつかもうとした一筋の光が、
「食」という壮大なテーマのような気がしたからだった。
水面に浮かんで見えた、細いその「食」という藁は
水の中に顔を突っ込んでみると、
「生」にそのままつながっており、そのままどこまでも潜って
水底までいくと、
その下にはさらに深い、洞窟が広がっていたのだった。
それから私は
潜在意識と話をすることを始める。
食という水面の藁から
海から蒸発して天に昇る水へと還り
そこからわたしはもう一度、
その海に浮かんだ藁を見つめている。
癒しても、癒しても、癒しても
それは続き
わたしはそのために、
この世に生を受けたのだと
いまは少しだけわかるようになった。
使う言葉は、もうすこしだけ
シンプルになった。
Early Summer '09 まとめ
萌え立つ霧と水の流れる波をたゆたう姿。
Shokaの光の下で見上げた空と額のあいだに挟む緑とブルーは
そのまま私を優しく溶かし
肩に入っていた力は全て抜けきった、
この街に再度降り立ってから十数回目の、
Saturday、afternoon。
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