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飯を炊くための電化製品


農協にいって、玄米1キロを5分づきと1分づきにしてもらって毎回買ってくる。

5分は息子ようで、ほとんど玄米のままの、表面だけちょいと削った1分は

自分よう。

いつからそうしてるのか全然覚えてないし、

理由とか説明できないけど、ずっとそうしている。


US計量の1/3カップをすりきり2杯ざっくり古いカルファロンの鍋にいれて、
4回くらい洗う。

間違えて先に10穀ミックスを入れたから、
洗ったら黒ごまが全部流れ落ちた。


2杯米を入れたら、3杯水を入れる。すぐ火にかけるときは、
一晩置くときよりも気持ち多めの水を。

ちょっとだけ酒と塩をいれたら、

3つ口のコンロの小さいほうに火にかけて、
間も無く沸騰したら

壊れそうなイケアのタイマーを34分スタートさせる。


沸騰してるのに歌ってたら気付かずにふきこぼれたから、
ちょっとだけ水を足して弱火にした。


そのうち米が炊ける。空焚き防止センサーにより先にコンロの火が止まるか、
タイマーが先になって自分で火を消すかはその日の天気によりけり。

時間も量もいつも適当だけど、

米は炊ける。




わたしは炊飯器を持っていない。
別にこだわりがあって持っていないわけではなく、あれば普通に使う。

そういえば実家には玄米と普通のご飯を炊くように2台炊飯器があって、
疑問に感じた事すらなかった。



あらためて、なぜ炊飯器を持っていないかを考えてみる朝。

まずひとつに、今の部屋のキッチンが狭いので

炊飯器を置くと邪魔くさいということがある。


ではこの先キッチンの大きな家に引っ越したとしたら、晴れて炊飯器を買うのか。いや買わないわ。

ていうか思い出したけど、最初この部屋に引っ越したとき、

巨大な業務用のガスオーブンを買ったことを思い出したわ。


勢いで買ったはいいけど、いい加減、邪魔くさくなって
アメリカ生活に憧れ恋焦がれ

みっともない執着にしがみつくのもいい加減辞めようと腹をくくり、

素直に売り払った。


確か5万くらいで買って、買った値段よりも高く売れたのでラッキーだったな。

だいたい炊飯器よりよっぽどそっちのほうがかさばるじゃないか。

小さい炊飯器10台分くらいは置けたはず。


てことはサイズの問題ではない。


そもそも炊飯器とは一体全体何だろうか?
飯を炊くための電化製品である。



最近では飯を炊く以外にあれこれケーキやら卵焼きやらもできることをアピールしてる不届きものもありそうだが、
とりあえず正式な利用方法としてはおそらく飯を炊くことが挙げられる。


一合と呼ばれる中途半端な米専用のカップに即した線が引いてあって、

五分粥用とか玄米はこのライン、とたくさんの情報が追記されている。

よく考えても実に親切な電化製品であることに間違いなさそう。


マックに対するウィンドウズみたいだ。


そしてさらに炊飯器のすばらしいところはどこかというと、

炊けるとピー、ピー、ピーと教えてくれるのである。

教えてくれるというか、勝手に止まるらしい。


しかも最新のそれには計時器の機能がついており、
数時間後にセットしておけば

朝起きたときに飯が炊きあがっているというこの便利さ。

これを文明の利器と呼ばずしてなんと呼ぼう。


んー、DVDの早送りと巻き戻し機能と同じくらい感動する。


ここまで炊飯器の素晴らしさを考えてみると、いままでなぜ自分が購入せずに
暮らしてきたかが非常に悔やまれる   という気持ちがどうしても湧き上がってこないのが

ますます不思議である。

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