Sanctuary - 正しさを手放す-
ひとつの物事で、意見がわかれたとき。
人生など、そんなことの連続だ。
はたから見てれば滑稽でちっぽけな劇かもれない。
でも渦中にいるときは大真面目、
どちらにとっても、自分の名誉をかける
大問題なのだ。
ある時わたしが書いた記事によって
人を怒らせてしまったことがあった。
記事を消すことと謝罪を求められた際、
わたしは、相手の言う通りにした。
当時私はまだ自分が何に捉われているのかが
見えておらず、
そのときそれは、つまり、
自分のなかで
「相手が正しいということを証明した」
ことになってしまった。
「わたしが、勘違いをし、事実を捏造し、
相手を陥れようとした」ことを
認めてしまうことであった。
わたしは、それを
頑なに拒絶していた。
それを認めてしまったらどうなるか?
自分が悪くて、
相手は悪くなくなって、
そして自分が「正しい」と思っていない
価値観に
「力」を与えてしまう。
そして、
わたしのその人への心からの「敬意」や「愛情」は、
行き場を失ってしまう。
わたしはそう思い込んでいた。
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