拾い行き着く世界
「拾う力」
「拾う力」を磨いてゆく。
何でもないように見える日常と出来事と人々のやりとりの中で、
毎日幾つもの「真理」
が目の前に現れぺこり、敬礼する。
自分のなかに小さな「気づき」が起こった後は、
「知らなかった」時の自分には
二度と戻れないようになっている。
「探す」を辞めて、耳を澄ませるようになった時、
「答え」は待ってましたと言わんばかりに降りそそぐ。
委ねる。
そしてふと、落ちてきたものに
丁寧に敬礼を返し、
拾う。
「拾い行き着く世界」
つまり拾うちからというのは、
そのままイコール「幸せである能力」である。
それは鍛えられる。
砂利のなかに、カラフルな石が紛れて落ちていて
じっと潮騒に耳を傾けながら
「今」にあるとき
次第にその天然の石はあなたの目に入ってくる。
あれ、ただの砂利だと思っていたのに
実はたくさん落ちているのでは?
と気づくようになる。
そしてひとつ拾い、
またひとつ拾っていくと、
砂利の下にはやまほどのカラフルな宝石が
埋もれていることを知るのである。
誰もが同じ、この人間の世界に住む中で
幸せな人間とそうでない人間に分かれるとしたら
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