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今日の収支 ウクライナ軍のイジューム奪回が意味するところ

旧ブログのテイストで書いてる無料記事「今日の収支」ですが、真面目な内容となりましたので、個人用note・法人用note会員さんにも配信します。今後も良さげな記事は無料記事でも配信していきます!


イジュームってどこよ

ウクライナ軍のイジューム奪回に関するニュースが報じられていました。どうもこれは戦い全体の転換点になるかもしれません。

ロシアは既に首都キーウ侵攻を諦めており、東部のドネツク・ルハンシク、南部のマリウポリ・クリミア半島(セバストポリ)を確保しつつ、オデーサを奪ってウクライナを「陸の孤島」にしようとしています。

ロシア視点でドネツク・ルハンシクの支配を固めようとした場合、厄介なのはウクライナ第二の都市ハルキウ(上記地図の右上)。ウクライナに奪還されているため、ここを落としたい。

戦車も補給も鉄道と道路を使って運搬しますから、主要幹線の結節点が重要。ドネツク・ルハンシクを守りつつ、ハルキウへ侵攻しようとした場合、下の地図、中央のアイコン部分の都市が最重要ポイントと分かるでしょう。

ここが、今回ウクライナ軍に奪還された都市、イジュームです。

ロシア軍は当然、ここに大きな拠点を敷いていた。なのにウクライナ軍は芸術的な包囲殲滅に成功したんです。


イジューム奪回の流れ

今度はウクライナ視点で考えましょう。

ウクライナは第二の都市ハルキウの完全解放を目指しています。

しかし、ロシア軍はハルキウを奪い取るべく、都市全体を囲むように部隊を展開。全体の物量ではロシアが有利で、ウクライナは防戦一方でした。

↓青がウクライナ軍、赤がロシア軍の勢力範囲。

画像・ロイター

ハルキウから出られないウクライナ軍は情報戦を仕掛けました。

大きめの偵察隊を組織しイジュームへ向かわせます。同時に、Twitterを始めとするSNSに、イジューム奪還間近の情報を流しました。実際に戦闘が行われたことから、ロシア軍は補給基地クピャンスクの守備隊をイジュームへ回します。

ところがウクライナ軍はイジュームを目指していなかったのです。大軍を向かわせた先はクピャンスク。ロシアの守備隊がイジュームへ向かった瞬間、電撃的にクピャンスクを攻撃。陥落させました。

画像・ロイター

クピャンスク陥落。補給基地を失ったイジューム部隊は取り残され動揺します。ロシア本国も全く対応できず、包囲殲滅の危機に瀕したイジューム部隊は撤退を開始しました。戦車も輸送トラックも投げ捨てる、文字通りの〝逃亡〟です。

ウクライナ軍がこれを見逃すはずありません。クピャンスクを落とした部隊に加え、ドネツク州に展開していた部隊も投入。局地的に圧倒的な数の優位を実現し、一瞬のうちに要衝・イジュームを陥落せしめたのです。

画像・ロイター

親ロシア派幹部によると、この瞬間の戦力差はなんと8倍。ランチェスターの法則になぞらえるまでもなく、8倍の戦力差では勝てません。

補給路を断たれたロシア軍はハリコフへ攻め込めなくなりました。

半年ぶりの完全解放です。

あまりにも華麗な軍略に、ミリオタ達も大興奮です。

情報に信頼度を与え、攪乱し、揺動し、戦力が薄くなった点を奪い、包囲殲滅の形を作り、面を奪う。見せられてるのは戦国武将モノか、三国志か、銀河英雄伝説か。

ロシアも撤退を認め、ニューヨークタイムズは「戦争の決定的な瞬間となる可能性がある」と報じました。

局面が変わったことを伝えるべく、ゼレンスキー大統領はすぐさまイジュームを電撃訪問しました。まだロシア兵が残っているかもしれないのに、この勇敢さと鉄の意志が、劣勢のウクライナを支え続けてるんでしょうね。

なおゼレさん。
首都へ帰る途中、一般車両と事故ったらしい(無傷)。


2022/09/15の収支

+31602円

いやっふぅ!

3万円のプラスなんて久し振りです。イジューム奪還ほどのインパクトはありませんが、それでもね、前向きにね。勇敢さと鉄の意志を持って相場に挑みたい。

そうそう、ジャムコがついに下落しました!

5%を超える大きな下げとなり利益を生んだよ!

窓を埋めて1400円を割り込むと見ています。一般的にはこんな取引しちゃダメよ。銘柄にこだわると周りが見えなくなるから。

他はこんな感じ。

東電の利益は頭打ちになってきた。そろそろ利確か。新規で建てた三井不動産は一気に上昇し、もう一口買っておけばと思わなくもありません。

信用枠はギリギリとなり、余裕無し。明日も勝ちたいね!

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