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【10月8本目】1台800万円になればいいんじゃない?

先日のJALCO記事で10月は終わる予定だったのですが、ちょっと寂しいのでもう一本書きます。現在23時6分。残り54分、勢いで突っ走ってみます。誤字脱字は後でチェックします!

800万円の機械を作れますか?

先日、ある開発さんと仏壇枠の是非についてやり取りしました。開発費と部材の増加に伴い価格は下げられないのだと言うんですね。そこで「1台800万円の機械を作れます?」って聞いたのよ。

即座に「売れません」と返されたんだけど、論点はそこではなく。

1台800万円から逆算し、その値付けをできる機械の形、その開発費用をペイする販売台数はどれくらいなのかと。商売は需要と供給だから、ホールが納得してカネを出す機械になればそれでいい。とりあえず稼働は無視だ。

仏壇枠が成立するのも購入者がいるからであって、誰も買わなければ誰も作らない。批判の多いRTC(リアルタイムクロック)は開発工数の割に評判悪かったから消えたよね。つまり購入させやすくするための「ウリ」、目立つアイコン、それが仏壇枠なのです。

1台800万円を出せる状況は主に二つある。800万円以上の利益を直接生むと想定できる場合と、導入そのものを広告宣伝として間接的なベネフィットを得られると確信できる場合です。

でも1日で弾ける玉数は限られてるし、得られる利益も限られてる。渋釘で抜くだけでは800万円なんて稼げません。そう考えたとき、遊技機の価値とは(開発者の考えがちな)版権でも豪華CGでも仏壇でもなく、すべからく「直接・間接で得られる利益」ということになる。


遊技機の価値=いくら稼げるか

かつて100万円稼げたパチンコ遊技機。もしも50万円しか稼げなくなったら商品価値は半分になったってことだよ。同じ機械代でも価値は半分。かつて1台10万円で100万円稼げたのに、今は1台40万円で50万円しか稼げないなら、価値は1/9に落ちたってことだ。

開発期間の長さだのセキュリティだの高品質なCGだの複雑な役モノだのは一切関係ない。「稼げなくなった」という時点で遊技機の価値は落ちてるの。むしろ商品価値と無関係なことに開発費を使っちゃいましたってことで、メーカー社長は怒っていいよ。

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