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加害者糾弾社会

「女性はAEDが使われにくい」というニュースが話題になっていた。小学生や中学生ならば男子と差のない使用率なのに高校生になると女子のAED使用率は下がるのだとNHKが報じた。

公共放送ゆえに言葉は濁しているが、訴訟リスクを考えて躊躇しているのであろうことは容易に想像できる。なにせ、触ってもいないのに痴漢として逮捕され、証拠もないのに有罪となってしまう社会なのだ。女性が「性的被害を受けた」と一言叫ぶだけで男は加害者となる。やっているかどうかは無関係で、女性に被害感情さえあれば有罪となる。

法的に無罪となっても社会的なダメージは致命傷。「あいつは痴漢した」と噂を立てられ、出世の道は間違いなく狭まる。既婚者であるならば家庭不和へつながるだろうし、奥さんは陰口の対象に、子供はいじめの対象になるだろう。

人命救助とはいえ、女性の肌を露出させ、胸に触った場合どうなるか。一命を取り止めた女性が性的被害を訴えたらどうなるか。多くの男性は人命救助の必要性を認識しつつも、性的加害者とされるリスクが頭をよぎる。NHKの報道は、そのリスク感覚が数値としてあらわとなった貴重なデータであろう。


そんな中、男性叩きにいそしむアカウントが、AEDを使わない男性を非難していた。リプ欄には「この現状を作ったのはあなた達フェミニストですよ」という書き込みが並び、同様の引用リツイートも数多く見かける。

男を糾弾する種をまいておきながら、いざというときはリスクを男性に覆いかぶせ「私たちを助けろ!」とは虫が良すぎる。種をまくのは勝手だが、発芽したら毒をまき散らした、どうにかしろだなんて話は通らない。


女性の社会進出を推し進めた結果、少子化が起こり国家として衰退してしまうケース。女性の地位向上を目指してフェミニズムが勃興した結果、ハイソサエティな男性が女性そのものに見向きもしなくなるケース。多文化共生を叫んで移民を受け入れた結果、治安が悪化し地域コミュニティそのものを破壊してしまうケース。時代によって権利意識は変わるが、弱者の権利を追求していくことで、結果、より深刻な権利侵害が発生してしまうケースは枚挙にいとまがない。

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