コロナウィルス「正しい怖がり方」ってなんだよ

テレビではやたらと「正しく怖がれ」と言われますが、何が正しいのか分からないので調べてみました。ソースは聖マリアンナ医科大学感染症学の国島教授。元国立感染症研究所研究員で白鴎大学の岡田晴恵教授。そして、母の主治医にも聞いてみました。

マスクは不要と喧伝する人へ

「マスクは拡散を防ぐもの。予防効果なんてねえよw」という主張は半分正しい。問題は今回、自覚症状のない、自他共に認める健康体の人でもウィルスをまき散らす可能性がある点。これは岡田教授も大いに懸念しており、人間より頭の良いウィルスで対応しようがないと表現していました。

マスクは拡散を防ぐのに必要だとするならば、感染してる人は着用しなきゃいけないよね。でもコロナウィルス感染者は元気な場合もある。見た目じゃ分からない。自覚症状もない。武漢に行ったか否か、中国人と接触したか否かで考えようとしても、既に日本人から日本人への感染も確認されてしまった。

さて、あなたは感染していませんか? 感染してないと言い切れます? その根拠は?

もちろん国内で流行しているわけじゃありませんから、無理にマスクをする必要はない。ただ「マスクじゃ予防できねーんだよw」という主張が広がってしまうと、マスク着用への忌避感まで広げてしまう。「マスクはいらない」という言葉が一人歩きするのは、好ましい状況とは言えません。


インフルエンザの方が怖いと主張する人へ

これは割とその通りで、インフルエンザは人類に対して度々猛威を振るっています。1918年に巻き起こったスペイン風邪では感染者5億人、死者1億人を出したとされています。

日本でも昨年12月に大流行。かく言う私も人生初のインフルエンザに掛かり、普通の風邪との違いに愕然としました。あれはキツイ。確かに気力体力が衰えてるときに食らったらキツイ。

しかし、1月になって一気に収束したんです。いや、収束したどころの騒ぎじゃない。10年に一度の大流行だった12月と比べ、1月の感染者数はここ10年で2番目に「少ない」結果となりました。

なぜか。

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