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コロナウィルスであからさまになった保守派の醜態

最近のテレビはコロナウイルス一色です。日本全体で疾病に対抗していくのかと思いきや、とあるきっかけで右派と左派がグダグダの論争になりました。

右派とは安倍内閣を支持する保守派、左派とは反アベを掲げるリベラル派を中心とします。

安倍政権への高い支持率を背景にネット上で多数派を形成してきた保守派でしたが、一夜にして立場が逆転しました。保守派は醜態を晒し、リベラル派は正論で相手を攻撃をする形となったのです。一見するとコロナウィルスと政治信条は無関係のように見えますが、ここ数日展開されたリアルをお伝えしたいと思います。


神戸大学の岩田教授

きっかけは、2月18日の深夜、神戸大学医学研究科感染症内科教授の岩田健太郎氏が投稿した動画に始まります。

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「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか」と題する動画は、クルーズ船におけるCOVID-19すなわちコロナウイルス対策の甘さ、厚生労働省が主体となった対策の恐ろしいほどのずさんさを指摘するものでした。船内から投稿されたこの動画の要点は以下の通り。

・船内はグリーン(安全区域)とレッド(危険区域)がグチャグチャ
・防護服や手袋、マスクを付けたり付けなかったりしてる
・発熱した人が他の人とすれ違いつつ医務室へ歩いていく
・そもそも常駐しているプロの感染対策専門家が一人もいない
・仕切っているのは厚労省の官僚で専門家の意見を聞かない
・アフリカのエボラや中国のSARSで現地へ行ったが、今この船内ほど感染の怖さを覚えたことはない

「アフリカの方がマシ」と言われると、いくらなんでもそりゃないだろと思いますし、ちょいちょい「自分を対策メンバーに入れなかった恨み」を感じる動画が出てくるため、ああ、この人は厚労省に対する個人的な恨みもあって投稿したのだなと察しました。


保守派による岩田教授へのバッシングが始まる

やっともたらされた専門家によるクルーズ船内のリアル。思想の右左を超えて未知のウィルスと戦う流れになるかと思いきや、ならなかった。保守派は岩田教授を攻撃し始めたのです

岩田教授は過去、保守派に対して「ネトウヨ=ゴキブリ」といったツイートをしています。動画内で中国への配慮をにじませていたこともあり、こいつはリベラルだとして糾弾の対象となった。

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イギリス船籍でアメリカ企業によるクルーズ。横浜港へ横付けされているがクルーズ船内は「外国」であり、日本の取れる行動は限られている。安倍政権も厚生労働省も精一杯頑張っている。なのにこの教授は自分の名誉欲ばかりじゃないか!

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