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【裏経済】ポンジスキームってなぁに? 儲かるの?

このnoteは
手を替え品を替え、時代に即した形で変容する〝ポンジスキーム〟。一般市民から上場企業まで引っかかってしまう詐欺の仕組みをお届けします。

株の話を頻繁に書いてるからか、投資関連のお誘いを受けたりします。マルチレベルマーケティングから仮想通貨まで色々あるんですけど、一応、僕、大学時代に悪徳商法のゼミ論書いてるんですね。マルチの歴史についてnoteも書いてますし、もうちょっとこう、相手を選びましょうよと言いたい。そもそも投資に回せる金なんてねえよ。チクショウ。


有名なポンジスキーム・安愚楽牧場、オレンジ共済、円天

今回お伝えしたいのは、詐欺の基本中の基本、ポンジスキーム。イタリア出身のアメリカ人、チャールズ・ポンジが名前の由来です。

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高配当を約束して出資を集める典型的な詐欺で、新規の出資金を先行者の配当に回す自転車操業を繰り返すことで破綻します。年利20%に騙されて~なんて話を聞いたことありませんか? あれです。

銀行の金利って安いじゃないですか。最近、和牛の権利を買ったんですよ。子牛が生まれると市場で売られ、それが配当金になる。年利にすると15%超。年に一回、高級牛肉も送られてくるんですよ。僕も最初はいかがわしく思ったんですが、高名な経済評論家が推奨したので乗ってみました。貴方もいかがです?

これは、被害総額4,200億円を出して破綻した〝安愚楽牧場(あぐらぼくじょう)〟のうたい文句です。日本史上最大のポンジスキームです。

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なお、高名な経済評論家とは、

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