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怖い夢

前日はアブサント55を飲んで寝た。zzz


私はトボトボと、何だか薄暗い、陰気臭い中華料理店から出て、繁盛期の商店街を駅の方向へ向かって歩いていた。

駅の改札前には、凄い行列が出来、看板係が列の尾を知らせている。

疲れた人や通行人に何故かチラチラ見られたり、、目を合わせたり、どうにか改札をSuicaで入って私は小走りでエスカレーターを駆け上がった。

駅構内はイヤな薄暗さで、街の病院にでもいるかの様な、精神的配慮が欠けている風景が広がっている。どういう訳かエスカレーターばかりで、どういう訳かエスカレーターの回転速度がおふざけの様に速くなっている。

とにかく、何故か私は焦っていたので、その回転数がイヤに早いエスカレーターに乗った。上りのエスカレーターだったが、頭から後ろに倒れない様にと、スピードを付けて飛び乗った。

反対側のエスカレーターを何やら見知った顔が爆速で駆け降りていった。

そうして、もう時期プラットホームに着くだろうかという時に、反対側のエスカレーターからガソリンスタンドの制服を着た外国人の過労死体が座ったままの姿勢で流れて来た。

何故か私は遺体から目を背け、プラットホームに急いだ。

ホームに行くと、向こうのプラットホームにはアメリカの地下鉄の様な電車が止まっていた。呆けていると、どう言う訳だか新幹線が来たので、自由席の外の立ち乗りスペースに乗ることにした。凄い速さで私は二駅程やり過ごし、列車は、新宿駅と言い張る、架空の存在しない海辺の新宿駅に着いた。

何なんだと、堤防を挟んで車道横の歩道を歩いて居ると、道路に刺さった看板が目に入った。
⇦(一軒家売ります。一万五千円。)と書かれてあり、
友人がそう言や土地だけでも欲しいとか何か、ボヤいて居たのを思い出し、よし、見学でも出来るか、直接訊いてみよう!と、描かれた矢印の方向へ歩み出した。

道端には雑草が生い茂った一本道だった。

スタスタ歩いて居ると、やがて雨が降り出して、びしょ濡れのまま住宅街に入り込んだ。と言うか、迷い込んだ。あの、どうも手入れされてないブロック塀が私をイヤな精神状態にさせた。ブロック塀の奥にあるトタンの家も厭だし、木でできた、今にも倒れそうな納屋も厭、今にも落ちそうな排水の溝も厭、こんな土砂降りの中でも、青葉を茂らす樹々や街路樹も厭。キライ。無茶な坂道も、入り口が降りた坂になってる謎の家も、ブロック塀に生えた神秘的な苔も、何もかもが怖い!キライキライキライキライキライキライキライキライキライキライキライ

と、精神的にパニックに陥り、走り乍らブロック塀の行き止まり、丁字路、その丁字路のミラーに映る自分の姿に絶望し、住宅街に迷いこまされた。

サッと身を屈めて、何とかこの精神状態や、パニック状態から抜け出したいと必死にブロック塀を無理矢理登り、民家の裏口に目をやると、次の瞬間私は知らない人の家に入っていた。

この家が売りに出された家なら良いなと淡い期待を抱いていると、どうやら人は出ているらしく、生活感漂う古めかしい調度品に目が入った。廊下に出て、玄関を目指そうと移動している時に、チラッと小さな男の子の遺影と骨壷が見えた。どうやら49日中らしく、余計に怖くなって玄関へ急いだ。

玄関に辿り着き、口を履き、扉を開けると、その扉の外から1人の男性が傘を刺して、大泣きしながらこちらへ向かって来た。家の主人だろうが?

適当に会釈をすると、誤魔化せたのか通してくれた。

家の外では何やら数人の人が屯しており、話し声が聞こえた。通過しても話し声の大きさが一定なので、何かが変だと思い、コッソリ引き返して話を盗み聞きするつもりで見ていると、1人の女性が、

『ねぇ、アンタは最近、どうなのぉ?顔色悪いんじゃない?』

と、自分の腕をもたれ掛けた女性に訊いた。持たれ掛けられた女性は、

『最近なんか全然寝れなくて、、、イッタ、、、、
もう、変なとこ触んないでよ!』

『はあ?変なとこなんて触ってないし〜』

アホくさ。と思っていると、次の瞬間、目の前の情景が巻き戻され、今まで喋っていた女性たちが、上半身だけ裸になり、腕を持たれ掛けられた女性には男の子の霊が取り憑いていた。

『最近なんか全然寝れなくて、、、イッタ、、、、
もう、変なとこ触んないでよ!』
と話している最中、ずっとコチラを凝視しながら、女性の胸をナイフで刺して、コイツがボクを殺したんだと睨みながらコチラに訴え掛けていた。

そうか、そいつが犯人か。男の子の霊は、その女の顔を凝視して、怨みの感情で満ちた顔をコチラに向けて来た。

若しかしたら、さっき入った家は本当に例の売り物件だったのかな。

グッドモーニング👍

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