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聖と俗 船橋

 船橋って、ふなっしーが出てくるまで、忘れていた地名だ。なんとなく、記憶にあるのが、船橋ヘルスセンター、寅さんの世界だ。地図をぼんやりながめていると、東京駅からJR快速で38分というのが入ってきた。そうか、東京駅から近いんだ。観光協会の地図を見ると、駅から港まで三四時間で、観光できるとあった。いろんな神社なんかがあって面白そうだ。ふむ、太宰治が住んでいたのか。このコンパクトさなら、町歩き楽しそうだなあと思った。で、行ってきました。駅前はこんな感じです。

ものすごく、にぎやかで近代的な街並み。街を歩いていると、脇にお寺と幼稚園がある路地があって、次の辻に行ってみると、細く、くねった道路があり、小さなお堂やお寺が連なったいる道がある。とたんに古い地域社会が顔を出してくる感じだ。そこで、雨がどしゃぶりになって、バスがひっきりなしに通る本通りにもどって、ららぽーと船橋まで、バスに行ってみた。かつての船橋ヘルスセンターのあとらしい。天気が悪かったので。街の全体を把握して、歩いてみようと思った。バスで15分もかからなった。かなり大きな施設。いわゆるファストファッションの店が立ち並び、子供のグッズもかなり充実している。だから、子供連れも多い。たぶん、贅沢言わなければ、ほとんどの流行のものが揃う。あとで見ると、イケアもあるようだ。

かつて、八重洲で行ったポケモンセンターもあったよ。シルバニアンファミリーの専門店まであった。情報では、ふなっしーグッズもあると聞いていたが、広すぎて断念。地元のTシャツやさんにふなっしーのイラストがひとつありました。なかなかがんばっている店のようだ。海見えないなあ、そう思いながら、H&Mで私にしてはド派手なワンピース購入。1490円也。ヘルスセンターをしのぶ。出てみると、雨が止んでいたので、海を見に行くことにする。一時間ぐらいであるけそうだなあと見当はつけていたので、即決であります。

すぐそばが船橋港。港です。なかなかしぶとく、物資が入っている。海老川という川に沿って歩いていく。合流点があって、奥に競馬場があるらしい。旅館があって、なんだか歓楽街のなごりがある。川をさかのぼっていくと、ちいさなべか舟がたくさんあって、まだ、漁師さんがいるのがわかる。山本周五郎の「あおべか物語」の世界を思い出す。


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