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マリリン・モンローの微笑

 マリリン・モンローの伝記映画は何本もある。それぐらい、ハリウッドがエンタメの中心だった時代の象徴であり、稀有な存在なんだろう。
私にとっては、ちょっと戸惑う存在だ。可愛いなって思うし、映画を見れば、それなりに感心はする。しかしなあ、それが何本も映画になる存在なのかはわからない。

 また、Netflex独占の形で自伝映画が発表されるらしい。それに先行して、同じNetflexでドキュメンタリーが配信された。
 貼り付けた画像でもわかるようにどちらも夫の一人だったアーサー・ミラーとの画像が象徴的に使われている。
 
それを見た押井守がぴあの対談エッセイで言及していた。
アーサー・ミラーが彼女にメソッド演技を押し付けて死なせた。
なぜなら、彼女はアイドルだから。特殊な他者を模写するような演技は必要ない。生活がにじむような女優で、日常を感じさせる演技をきわめてほしかった。

話はそれるが酒井法子が似ているかもしれない。「ひとつ屋根の下」生活感ありましたね。とても、不幸な生い立ちであることも同じかもしれない。

今回、マリリンを演じた女優さんが監督に言われたことで印象に残っていることがある。彼女は人に怒れなかった。だから、常ににこにこしていた。
精神医学的な傷であろう。そして、彼女に付け込もうとする人を集めていた
私が彼女らにピンとこなかったのもそこらへんなのかな。

アイドルとは何か。そして、アメリカにとってマリリンとは何か。いろいろと考えをめぐらす余地があるように感じる。

私はメソッド演技ってばかばかしいと思う。人は他者になりきれんよ。私が感心するのはその人の延長にある演技だと思う。あの人にあの役をって思うのが一番エンタメとして楽しい
 



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