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気象データー

 先週の金曜日、12月にしては猛烈に暑かった。テレビは12月では、観測史上いちばんだといっていた。でも、最近、気象観測上ってことばを聞くことが、多すぎやしないか。きっと、パソコンが当たり前になって、いろんなデーターが取りやすくなったからだと思う。でも、ここ100年ぐらい前のデーターしかないわけである。困ったこと、滅多にないことを強調するために使われているんだな。集中豪雨とかたいへんだ。しかし、たいへんさを強くアピールして、感情を揺さぶって共感を求めるために、数字をつかっているだけだ。今、膨大な情報がかけめぐって、忙しいひとが多い。そのなかでたいへんさを伝えるテクニックとしてデーターが使われているのだ。

 で、考えてみると私自身もはなしを盛りがちだ。気をつけねばと思った。自分たちの欲求をみたすために、テクニックを駆使する、それがよかれという世の中のながれににぶくなっていた。そういうことを暑すぎて、体がぎくしゃくする日に考えた。一度しか体験できない人生は未知で満ちている。でも、どんな困難なときでも、お腹は空くし、眠くなる。平凡からはのがれられない。

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