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勝海舟、やべーなおい

 主義といい、道といって、必ずこれのみと断定するのは、おれは昔から好まない。
単に道といっても、道には大小厚薄濃淡の差がある。しかるに、その一を揚げて他を排斥するのは、おれの取らないところだ。
 人が来て囂々(ごうごう)とおれを責める時には、おれはそうだろうと答えておいて争わない。そして後から精密に考えてその大小を比較し、この上にも更に上があるのだろうと想うと、実に愉快で堪えられない。
 もしわが守るところが大道であるなら、他の小道は小道として放っておけばよいではないか。智慧の研究は、棺の蓋をするときに終わるのだ。
 こういう考えを終始持っていると実に面白いよ。
by勝海舟

やべーなおい

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