1ヶ月で直視でのビタ押しの精度が格段に上がったので、そこに至るまでの経緯を話していこうと思う【パチスロ・目押し】

今回の記事も長くなるぞ

どうも、えぬりです。
前回の記事では、僕が色押しから直視での目押しを習得するまでの話をさせて頂いたのだが、その記事を書いた以降、めきめきとビタの精度が上がっていったので、今回の記事ではその間にどういう取り組みをしていたのかを書いていこうと思う。

今回もかなりのボリュームになると思うが、直視は出来るのにビタが出来ない!と、もどかしい思いをしている方が、きっと満足出来る内容になっていると思う。

「いや、自分色押しなんですけど...」という方は、まず始めに前回記事を読んで、今日からストレート・アイ・フレンズになって欲しい。

10月初め。また精度を落として正解を模索し続けた

筆者は10月に入ってからも、相変わらずビタ押しのことで悩み続けていた。
とにかくビタ押しする際の正解が何かまったく分からなくなっていたのだ。

図柄はゆっくり見える、なのにビタ押しにならない。訳が分からない。
決まった周期で回るだけのリール、機械的な制御でしか動けない21コマが、筆者の脳を支配していた。

筆者は無駄に完璧主義な一面があり、自分のやっていることが言語化出来ないと許せないのである。
感覚でこう押してるとか、そういうのがモヤっとする。
なので、どういう利点があるからこう押してるとか、そういうのが明確になる押し方を永遠と模索していたのである。

正直かなりイライラしていた。
俺にビタ95%安定なんて無理なんだと、内心で思って萎えていた。そして、もうビタなんてヤメようと思って打ったハードボイルドで11万負けた。氏ね

直視でのビタ押しをする上で分からない点が2つあった

この時期、筆者の中でどうしても直視でのビタで腑に落ちないことが2つあった。

1.理論上、見てから押すことが間に合う下段ビタが一番簡単なはずなのに、上中段に押すより遥かに精度が落ちるのはナゼか?

2.ビタ押ししようとする周回で、完璧に図柄を目で追ったまま押そうとすると精度が落ちるのはナゼ?

この2つである。
何でそんなことを気にするんだと思うかもしれない。

しかし筆者は、先にも述べた通り、完璧に図柄を追ってビタした時、なぜ精度が下がるのかを言語化出来ないと許せないのだ。

ビタが上手い人が「感覚でやってる」とか「あんまり意識したことない」とか、ひろゆきに一瞬で論破されそうな御託を並べているのが許せないのである。

という訳で、Twitterでビタ押しガチ勢たちのツイートを片っ端から漁り、それについて言及している神がいないか探し続けた。

そしてついに、その2つの回答となるツイートを見つけたのである。

ディスク2のビタ押し精度が99%を超えている、まごうことなきゴッド、バンボロ氏(@8HCAHklnEml9vmu)のツイートである。※正確にはリプライ

そのリプライは、筆者がした質問への回答ではなく、別の方からの質問に答えていたものを筆者なりに理解した内容なのだが、これが間接的に筆者の疑問への回答となっていたのである。

そして、そのリプライを要約すると以下のようになる。

1Q. 理論上、見てから押すことが間に合う下段ビタが一番簡単なはずなのに、上中段に押すより遥かに精度が落ちるのはナゼか?

1A. 自分(バンボロ氏)は全ての目押しを上段に押している。中段や下段だと、狙っている図柄が見えている時間が長すぎてミスに繋がるから

これぞまさしく筆者が求めていた回答だった。鱗から目だった。しかしここで新しい疑問が1つ生まれる。

直視での目押しの基本は図柄を目で追って押すこと。上段に押すというのは、枠上から上段のほんの一瞬しか図柄が見えないわけで、それは直視での目押しではなくタイミング押しではないか?というもの。

これに関しては、筆者の中で既に答えは出ていた。

前回の記事でも書いたが、例えば中段にボーナス図柄をビタ押ししたい時、枠上から上段に狙っている図柄を見えてから押そうとしても人間の反射では絶対に間に合わない。しかし、見てから押した感覚がある、という話をした。

この話の筆者としての結論は、見てから押すのではなく、見えるまで押さない、が正しいと思う。

「それ言い方変えただけじゃん」って思うかもしれないが、この感覚こそが、直視での目押しの真髄だと勝手に思っている。

本当に見えるまで押さなかったら間に合わないのだが、見えるまで押さないぞと意識付けておくことが肝要なのである。

しかしその論理だと、それは色押しと何が違うのか?という疑問も同時に浮かぶと思うが、それについても説明しよう。

まず、直視というのはタン、タン、タンという音ではなく、目の動きでタイミングを取っていることを抑えて貰いたい。

加えて前回の記事で、直視を習得した初めの頃は、リール枠上から上段の間で図柄を直視することが難しいという話をした。

ただ、慣れてくると上段からきちんとピントが合うようになる。
これはつまり、目当ての図柄が枠上にやってくるタイミングとスピードをドンピシャで理解出来ているということ。
上段に来るタイミングだけが分かるのが色押し、そのスピードまで分かるのが直視である。

スピードまで分かることの利点は、その図柄が上段のどの辺を通過しているか、つまりはリール上段という区分けからさらに精密な場所把握が出来るということだ。

確かに押す周回では見てから押しても間に合わない。しかし、押す一周前で完璧にタイミングとスピードを捉えていると、押す周回で直視の目の運動でタイミングを取ることで、前の周回と同様に完璧に上段で図柄を捉えることが出来るのである。そして、その目の動きに合わせて押せばビタ押しとなる。

そうやって目の動きに合わせて押すことで、感覚的に目で見て押した感覚が生まれるのだと思った。

少し話が逸れたが元に戻すと、バンボロ氏の見解では、図柄を目で追いかける時間が長いほど、ミスに繋がるとのこと。

加えて氏は、「上段ビタであれば、図柄が見えた瞬間に押せば、上段判定になるからミス幅が狭い」とも言っていた。なるほどである。
※ちなみにこれも見てから押すはあくまで感覚の話で、本当に見てから押している訳ではない、はず。

確かに目で追う距離が長いほど、そもそもビタの判定ラインの認識が曖昧になるので、当然といえば当然なのである。

このツイートを見て、やはり下段ビタ、枠下ビタは難易度が高いという結論に至ったのであった。
それでは次の疑問。

2Q. ビタ押ししようとする周回で、完璧に図柄を目で追ったまま押そうとすると精度が落ちるのはナゼ?

2A. 完璧に直視し続けることが必ずしも良いことではない

バンボロ氏は、目押しの際に完璧に直視し続けることが必ずしも良いことではないと仰っていたのだが、その理由については書かれていなかった。
しかし、バンボロ氏がそう考えているからこそ、全てのビタ押しを上段押しで統一しているのは頷ける。
直視し続けることを良しとするのであれば、中段押し等、もうすこし見る猶予がある場所に押す筈だからだ。

ただ、正直筆者としてはこの回答で十分であった。
筆者もまったく同じように考えていたからである。

最後押す瞬間まで確かに図柄はきちんと見ている。
しかし、超高解像度の直視は身体に力みが生まれる。あとは目に意識が行き過ぎて、手が疎かになる。最後まで見ようという意識が強すぎて遅ミスが頻発してしまうのだ。

なので、筆者としても、狙った図柄を押す瞬間の直視は、図柄の解像度を高くする為の直視ではなく、タイミングを取ることを優先した直視にした方が間違いなく精度は高いと思っていたのだ。

先ほども言ったが、直視での目押しは目の眼球運動でタイミングを取っているので、心の中でタン、タン、タンみたいにタイミングは取らない。これをやると眼球運動よりもそちらを優先して押してしまうので、直視の効果が激減するのである。(これについては後述)

なので、押す直前までは直視でタイミングを取る必要は必ずあるのだが、それはあくまでどこまで図柄を精密に見るかの直視ではなく、タイミングを取るための眼球運動に重きを置いた直視なのである。

ようやく自分の直視での目押しが確立された

このバンボロ氏のツイートを見た日以降、本当に面白いくらいビタの精度が上がっていった。

ひぐらしはミスする気がしないレベルになってきた

ここで一つ、色々な目押し超人たちの意見等を調べ尽くした筆者がまとめた直視での目押しポイントを記していこうと思う

1.まずは狙った図柄を常に一定の場所で毎周見れるようになること

これがそもそもの基本である。これが出来ないとどうやっても精度の向上は見込めない。
まずはディスクの赤7等を使って、赤7のド真ん中をリール中段にブレずに捉え続けるようになること。

初めのうちは直視で捉えた場所が赤7の上の方とか下の方とか、微妙にズレることが多いと思うが、そのズレを極限まで0に減らす。これが何より重要。これが出来ればリール一周のタイミングとリールの速度を完璧に理解できていることになる。

2.ビタ押しのタイミングは目の眼球運動で取る

これも超重要。筆者もそうだったのだが、色押しから直視に変更した人は、癖で心の中でリズムを取ってしまうと思う。

ただ、それをやってしまうと、そのリズムの方を優先して押してしまうので、ちゃんと図柄を見てから押すということが出来ないのだ。
なので、心の中でリズムを取るのはやめて、眼球運動でタイミングは取るというのを意識付けよう。

3.図柄を押す場所は上段か中段にしよう

筆者は最近まで、ディスク2の極技術介入はそれぞれボーナス図柄を下段に狙っていた。
しかし、バーの上の星を中段、青7上の星を中段、赤7上のチェリーを中段に押すようにしてからめちゃくちゃ安定するようになった。

とにかくバンボロ氏が言っていたように下段や枠下は安定しない。全ての図柄を中段or上段に押すのがベターなのである。

ちなみに、なんだかんだ言ってもボーナス図柄ってやっぱり見やすいし、極技術介入は慣れたボーナス図柄下段が良いなあと思ってしまう人もいると思う。真技術介入もバー枠下で慣れてしまっているからそのままにしたい気持ちも分かる。

しかし、それでは成長はそこで止まるのである。
確かに一時的にはリスクを負うかもしれないが、後の伸びがまるで違う。とにかく目押しを成長させるには、そういったリスクを背負うことが非常に大事なのだ。

4.適当に押すのは絶対にダメ

これもめちゃくちゃ大事。目押しでミスが重なったりすると、適当に押してしまうことが多くあると思う。

例えば筆者だと、ディスクのビタは精度重視の時は3周目で押すのだが、なんか勢いで1周押しとかしちゃう時があるのだ。そっちの方が成功しそうだなとか思ってついそうする時がある。

これは絶対に良くない。こういう時は大概図柄をきちんと見ていないから、ミスった時もなんでミスったのかよく分からないことが多い。

例えミスをしたとしても、きちんと図柄を最後まで目で追って、納得出来るミスをしていれば大丈夫。それはミスではあってもしっかり経験値となるのである。

5.ビタ押しする時はリールを出来る限り近くで見ろ

これは人によると思うのだが、ビタ押しの時は少しリールに近づいて図柄を見たほうがより精密に図柄の位置を把握出来ると思っている。

ビタ押しが超神レベルのパチスロライター、ガリぞう氏は筆者と同じようにビタ押しをかなり論理的に考える方なのだが、氏も同様にビタ押しの時にかなり画面に近づいて押している。もうリールを食うんじゃないかと思うほど近い。

さすがに筆者はガリぞう氏ほど近づくのが少し恥ずかしいと思ってしまうので、背もたれから背中を離して、気持ち前傾になるくらいだろうか。

特に、マッピーやバーサス等、ユニバの筐体はリールの場所がディスクやひぐらしよりかなり筐体の上部に配置されていて、他の筐体とビタの感覚が明らかに違う。

しかし、そういった各メーカーの筐体差も、リールに近づいて見ればほとんど差は無くなるし、椅子の高さが店によって違う問題についてもこれでかなり解消されるのである。

ビタの精度は階段状に上がっていく

最後になるが、ビタ精度の向上は綺麗な右肩上がりになるわけではない。

どんな分野でもそうだと思うが、階段状に、ある日突然グンと一段階上手くなるものだと思う。

実際、筆者も8月下旬から10月中旬くらいまではかなり低迷していた。なんなら精度はどんどん下がっていた。

しかし、バンボロ氏のツイートであったり、ガリぞう氏の、「ビタミスの要因で大きな割合を占めるモノは圧力・疲労・見栄・油断、それらを断ち切る事が出来るのが集中力である」みたいな名言を意識して、ビタ押しの瞬間だけは世界に一人だけの花になって押すようにした。

ちなみに、ガリぞう氏はマッピーのビタ時の演出をサングラスの上側の縁で隠したり、本番で緊張しないように、頭の中でBB中の音楽やカットインの音を再生しながら事前に練習したりと、ビタ押しの精度を下げる要因を徹底的に排除する姿勢は本当に感銘を受ける。
ぜひこの記事を観ている方全員にガリそう氏の技術介入機の実践動画は観てほしいと思う。

とまあ、そんなこんなでビタ精度はこの2週間だけ切り取ると、どの機種でも95%程度を維持出来ている。大の苦手だったマッピーの青7ビタも、85%程度の精度からここ数回の実践では93%程度を維持している。

苦手意識がある機種ほど、ちゃんと見ないで適当に押していたのだが、一回一回丁寧に、きちんと最後まで見て押すようにした。

そしてミスの原因を探り、何かしら改善点を見つけ出すように徹底した。
(筆者のマッピーのミスの原因が、上述したユニバ筐体特有のリールの配置場所。リールの位置が高いせいで、いつもよりリールの下寄りに目線がいってしまい、直視して図柄を捉えるのが中段より気持ち下になってしまっていた。加えて枠下が異常に見えるせいで、自分が認識している中段判定ラインよりも実際はわずかに高い為、遅ミスが多くなるというものだった)

ビタ押しって面白すぎる

相手はただの機械である。0.75秒周期でリールが一周回るだけ。実に簡単な作り。ビタの猶予フレームは約2.2F。ビートマニアのPグレートよりも甘い判定。格闘ゲームのウメハラ氏は1Fの世界で争っている。

めちゃくちゃ簡単そうに思えるのに、実際は難しく、あまりにも奥が深い。

そんなビタ押しに今日も筆者は痺れ、苦悩し、愉悦し、また挑むのである。
これからも挑戦者としてビタ押しに挑み、その都度発見があれば次回以降の記事に記したいと思う。

今回も長くなりましたが、ここまでご高覧頂きありがとうございました。
最後になりますが、人それぞれ、なにがきっかけでビタ押しの上達の階段を登るかは違うと思うけれど、この記事がその一助となれば幸いです。

これからも目押しについてや技術介入機の様々なことを記事にしていくつもりなので、よければフォローをよろしくお願い致します!

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