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奪われたものは取り返す 14

 
Fさんが「 自分は吸い取られていたんだ」と気付く事によって、Fさんの元には今まで母親を通じて吸い取られていた全てのエネルギーが返ってくる。 
 
そして、以後Fさんが、同様な仕掛けで母親からエネルギーを取られても、その度に「 ああ、これは吸い取られているんだな」と気付けば、結局は吸い取られない。
 
となると、息子からエネルギーを吸えなくなった母親は、そこで気付けば、自分も解放されて、吸血されていた分が返ってくるのだが、中々そういう理解に到達する人はいない。
 
では、吸えなくなった母親は、死んでしまうのか( 存在が消えるまで衰弱するのか)と言えば、確かに弱ってゆくが、そこまではいかない。
 
ーーー
 
 
(四)だが、では何故お母さんは自分の息子からエネルギーを取る様な事をしてしまう様になったのだろうか。
 
これは、大昔から血筋として受け継いで来た様だ。 その受け継いでいる隷属(れいぞく)関係というか、そういうものを転生輪廻の中で、ずっと持って来ている。( 隷属→他の支配を受け、つき従う事)
 
過去の、何か現実世界で、そういう契約とか約束とかが在った訳でもなく、潜在意識の中で、ずっと魂が奴隷の様になっている人達は、それを子々孫々、延々引き継いで来ているのだ。
 
このお母さんばかりではなく、基本的に心の配分が偏って(かたよって)いるというか、その人が何に染まっているか、という事がその傾向性を決定的にしてゆく。
 
例えば、この世の価値観とか、ルールとか、規則とか、こうあるべき、という思い込みに染まっている人達というのは沢山いる。
 
それが激しい人達、それ以外は認めない、という人達が、こういう傾向が強いと言ってもいい。( 魂の中に、隷属、奴隷気質を埋め込んでいる、埋め込まれているという人達)
 
それが人から取ったり奪ったりを無意識の内にやっている人達だ。
 
しかし、無意識でやってはいるが、それが何処かで「 地獄を楽しみたい自分」 というのが、心の奥底の何処かに有って、それをやるからこその恐怖、というものが染み付いているはずだ。
 
( 他者からエネルギーを吸い取るという自分を、表層意識でも、潜在意識でも止められない、といいう傾向にある人達。止めたら罰を受ける、だとか、酷い目にあう、とか思いながら、だが、その酷い状態の自分とはどんなものなのか、酷い世界=地獄、とはどんなものかという、怖いものみたさの様な、マゾの様な気持ちを抑えられない傾向にある人々の事。 =「 地獄を楽しみたい自分」)
 
その思いが濃い人は、自ら「 滅びる事を選択」し、思いが薄い人は、次第にそのエネルギーを失ってゆく事になる。
 
また、子供の頃に、お母さんや肉親に刷り込まれた言葉は、その子が素直な子であればある程、深く、潜在意識に染み入り、その影響力は、大きくなっても、大人になっても自動的に継続してゆく。
 
それもたった一度のインプット( 入力)が、自動的に刷り込まれ、解除がない限り、その子が死ぬまでそのままだ。
 
ただ刷り込まれた方も、インプットした側も、殆ど無意識でやっているから、こういう話を聞かされても「 ?」という感じで全く実感がない。 だが今、世界が反転した環境では、そういうシステムの縛りが次第に解除されつつあるので、何か切っ掛けがあると、それが気付く縁(よすが)になるという事が大いにある。( 縁→頼りとするもの。
助けとなるもの。よりどころ。)
 
さて、それでは、現実的にそういう事実を知ったからといって、我々に何が出来るのだろうか。 知らない内に勝手にエネルギーを取られ、あまり宜しく(よろしく)ない人生を歩んでゆくのには、抵抗があるのは当然だ。
 
知らなければ「 そういうものか」や、「 所詮(しょせん)人生ってこういうものさ」などと大人ぶっていてもいいのだろうが、出来れば無駄にエネルギーを取られたくないものだし、楽しく自由な人生を生きたい、とは誰しもが思う事だ。