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#17 22/2月期 営業利益率5.6%「フロイント産業」の事業推移

こんにちは。注目企業を取り上げていきます。
今回はフロイント産業です。

会社概要

フロイント産業は、主に製薬会社向けに製薬用造粒、コーティング装置の製造・販売を行なっています。コーティング装置というとあまり馴染みがないかもしれません。全ての薬にあるわけではありませんが、薬局などでもらうお薬の表面には薄い膜があります。そのコーティングするための装置を作っているのが同社になります。

薬にも様々な剤系があり、例えば錠剤タイプでは大きく「糖衣錠」と「フィルムコーティング錠」の2種類に分けられます。コーティングを行うのも苦味を抑えるため等の様々な目的があり、生産品種や生産能力など仕様を確認し、お客様のご要望に応えています。

本社は東京都新宿区西新宿6丁目。新宿中央公園の近くです。浜松駅から北へ約40分のところに工場があります。


売上と営業利益の推移

2022年通期の売上は前年同期比5%増の176億円です。主な増加要因は、イタリアの中堅機械メーカーCos.Mec S.r.l.の連結子会社化等によるものです。Cos.Mecは50名ほどの中堅製剤機械メー カーです。5年間のCAGRは-3.59%となっています。

続いて営業利益です。
22/2月期は10.0億円と外部要因による製品出荷の遅れや米国子会社の補助金が22/2月期になかったことから、前年度と比べて減益となっています。5期平均の営業利益率は6.5%です。


コスト構造

次にコスト構造を見ていきましょう。
22/2月期の売上原価率は66%、販管費が29%となっています。販管費の主な増加の要因は、人件費が前年と比べて1.6億円増、減価償却費0.7億円増、研究開発費が0.5億円増などによるものです。



財務状況

流動負債、固定負債、純資産を見ていきます。
有利子負債合計は0.2億円、自己資本比率は64.4%となっています。


BS全体を見ていきます。

資産の部からです。
22/2月期の総資産は223億円です。
流動資産が150億円、固定資産が73億円です。流動資産のうち一番多いのが売掛金で49億円。その次が現金で41億円、商品は6億円です。有形固定資産は45億円となっています。完全受注生産と思われます。

次に負債です。
負債の合計は79億円となっており、流動負債が70億円、固定負債が9億円です。

最後に純資産です。
純資産の合計は144億円。そのうち、資本金が10億円、資本剰余金が13億円、利益剰余金が128億円です。

キャッシュフロー

最後にキャッシュフローです。
営業キャッシュフローはこの10年プラスとなっています。


以上、フロイント産業の事業推移でした。
今回も最後までありがとうございました。

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